
木造住宅は一般的に柱が基準となる寸法(モジュール)に則って設計していきます。
例えばモジュールが910mmの時に、1820mm間隔に立つ柱を一部1500mmにしたり、2000mmにしたりすることを間崩れと言います。
理想的な構造はシンプルにフレームを組むことです。
間崩れを起こすと力の流れのバランスが悪くなり、一つの構造材に力が集中したりすることがあります。
間崩れは出来るだけ避けた方が良いです。
間崩れを起こしてしまう原因は様々です。
木を使う構造を知らないという知識不足、契約を取るためにお客様の言いなりで間取りを作る、新しいデザインに挑戦してしまう等々。
また施工する上でも支障が出てきます。
壁や天井の下地材として使われる石膏ボードは910×1820mm(3×6版)、910×2420mm(3×8版)等のサイズで製品化されています。
間崩れしていると石膏ボードを切って貼ったりして手間が増えますし、使えない切り残しは処分費がかかってきます。
工期が伸びる上に、金額も上がってしまいます。
間取りは一見して壁が煩雑に見えるプランより、スッキリ見えるプランの方が良いことが多いです。