こんにちは、2021年10月11日(月)晴れ。外部の断熱工事も終わり、内部は作業がしやすい空間ができています。今回は中間検査と気密測定の様子をレポートしていきます。

中間検査とは

工事中の建築物が図面通りに工事がおこなわれているか、建築基準関係規程に適合するかどうかを様々な検査項目で判断し、問題がなければ合格証が発行されます。木造であれば、屋根の葺(ふき)工事・構造耐力上に主要な軸組を確認します。

【主な検査項目】

  • 建物の配置、外形等を図面と確認
  • 建物が敷地境界から離れている距離や高さ制限の確認
  • 構造体の寸法、材料、接合状況の確認
  • 耐力壁の設置、接合状況の確認

まずは建物外周の確認からしていました。配置図通りにおさまっているかをチェックしています。


内部に入ります。
構造体の寸法、材料、接合状況の確認から始まります。
写真の斜め方向(Xのような形)に入っている部材を筋交いといい、建物の耐震性を高める斜め方向の部材です。


筋交い専用の金物で固定します。
この二面施工型の金物は、ホールダウン金物や柱頭柱脚金物との干渉を防げることができます。
耐震性が高く、地震に強い家をつくる上で、金物は非常に重要です。
筋交いには専用金物で既定のビス、既定の本数を取り付けることが決められています。


これはホールダウン金物を柱に固定しています。
この金物も地震や台風などの外からの強い衝撃から守る金具で、柱が土台から抜けないようにするために取り付けます。


続いて、火打ち梁(ひうちはり)です。
木造建築で床組みや小屋組みが台風や地震などの災害によって水平方向に変形することを防ぐ梁のことです。
小屋組み(屋根の骨組みのこと)の隅に入れる斜材で、地震や台風などの災害の多い日本の木造建築には欠かせない構造部材のひとつです。

検査員のチェック項目を確認し、改修項目もなく無事に検査完了しました。


続いて、気密測定です。気密検査をする場合、家の開口部(窓、エアコンの穴、給気口、排気口等)の施工を終えておこないます。
また、検査前に開口部に隙間がないか手をあてがい、空気の漏れがないか確認し、心配な個所にはウレタンフォームを吹き付けて念入りにチェックします。


気密検査とは

気密測定用の大きなファン(送風機)で建物内の空気を外に排気し、室内の気圧を測定します。高気密な住宅の場合、小さな隙間しか空いていないため、排気すると室内の気圧が低くなります。
隙間が少ない家は暖かい空気が外に逃げにくくなったり、夏に外部の蒸し暑い空気が家の中に入りにくくなり、エアコン効率が上がります。
快適な家とは気密性の高さから生まれます。


いよいよ気密検査スタート。
気密測定の専門家から説明があり、室内の空気を強制的に外部へ送り出し、負圧します。
5分ほどで気密検査の結果「C値」が出ます。

C値とは

C値とは、隙間面積の割合を示す数値で、床面積1㎡当たりどれ位(何c㎡)の隙間があるかを示す数値です。
この値がゼロに近いほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
国の定めた高気密住宅のC値の基準は「5.0c㎡以下」ですが、スローライフ住宅設計の平均数値は「0.1~0.2c㎡/㎡」です。


測定が完了し、今回の測定結果も当社の平均的な数値「0.1〜0.2c㎡/㎡」が出て、この家の意図していない隙間は家全体でわずか「カードサイズの半分」という結果でした。


本日のレポートはここまで。
それでは、次回のレポートをお楽しみに。

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