
シロアリについて
実はシロアリはアリではなくゴキブリの仲間です。(ちなみにアリはハチの仲間です。)羽があるシロアリとアリを比べてみると触覚・胴体・羽に違いがあります。

シロアリが生息する条件




木造住宅の床下は通常①②③の条件が揃ってしまいシロアリ対策ができません。ですから木造住宅でシロアリ対策をするなら④の湿気対策が重要になります。しっかりした気密を確保すると同時に、湿った空気が滞留しないよう空気の流れを考えた換気計画や、万が一に備えての配管の水漏れ対策が必要です。
床下の蟻道
シロアリの進入はほとんどが地中から。まれに、外周の基礎巾木に蟻道をつくることもあります。


日本に生息するシロアリの種類
日本では「ヤマトシロアリ」によるシロアリ被害が大半ですが、九州〜関東にかけては「イエシロアリ」の被害も多く、また一部地域(横浜・兵庫・大阪・広島の港周辺)では外来種の「アメリカカンザイシロアリ」による被害も発生しています。
ヤマトシロアリ | 分布:ほぼ日本全域 ※北海道の一部を除く コロニーの個体数:数万頭 生息場所:湿った木材の中 |
イエシロアリ | 分布:関東〜九州にかけて コロニーの個体数:数10万〜数100万頭 生息場所:地中 |
アメリカカンザイシロアリ | 分布:横浜・兵庫・大阪・広島の港周辺 コロニーの個体数:数百頭 生息場所:木材の中 |
シロアリの被害
シロアリの種類のよって被害の特徴が異なります。



シロアリの侵入経路
木材が雨漏り・結露にで湿り腐朽菌が繁殖していると、シロアリはそれを感知して無理してでも進入してきます!

基礎断熱はシロアリの侵入を発見しにくく、気づいた時には被害が進行していることが多いです。

スローライフ住宅のシロアリ対策
スローライフ住宅設計では防蟻基礎外断熱構法を用いて万全のシロアリ対策を実施しています。
- ターミダンシート
忌避性のある防蟻・防湿シート工法 - 木部処理剤
人と環境に優しい処理剤を使用します - オプティフォーム
遅効性で伝播力のある防蟻基礎断熱材 - オプティフォーム関連部材
シロアリの侵入を許しません

シロアリ対策1 ターミダンシート(防蟻・防湿)
ターミダンシート工法の長所
- 薬剤散布のように土壌を汚染しないので、環境にやさしい。
- 地面からの湿気を完全にシャットアウトし床下のジメジメを防ぐ
- 土中の、かび・菌・バクテリアによる生物分解がされにくい
- 太陽にあたらないので、紫外線による成分分解がない
- 水に溶けにくい成分なので、加水分解されにくい
- 土中は安定した温度環境なので、熱による揮発・蒸散がない
- 再施工が不要なので、家計にやさしい

ターミダンシートは防蟻効果が長い間持続します!
ターミダンシートの有効成分「ビフェントリン」の安全性
空気中に蒸散しにくい

ビフェントリンは蒸気圧が著しく低く(2.4×10-7hPa(25℃))、蒸散しにくい薬剤です。
- アセトン :306.00hPa
- アセトアルデヒド:1,201.91hPa
- ホルムアルデヒド:5,186.24hPa


ターミダンシートのビフェントリン濃度は0.05%
他のシロアリ剤と比較して非常に微量です。
ビフェントリンはターミダンシートに強く吸着されています。
ビフェントリンはターミダンシートからほとんど溶出しません。
海外での安全性の評価は?
有効成分である“ビフェントリン“は、日本をはじめアメリカ(EPA)およびヨーロッパを含めた世界各国で、厳しい安全性評価のもとに農薬として登録されております。アメリカ、オーストラリアでは家の内外でのアリ、ハチ、ハエ、カメムシ、ムカデ、ノミ、ヤスデ、カ、ゴキブリ、サソリ、ダンゴムシ、クモ、ダニなどの防除にも登録されています。
WHO(世界保健機構)においても、マラリヤを媒介する蚊の防除剤として、室内散布での使用が認められています。これはビフェントリンの効果の高さ、安全性の高さ、蒸気圧が低く気中へ蒸散しにくいことが評価されたためです。

貫通試験

新品のターミダンシート
貫通されないことを確認済み
10年経過後のターミダンシート
貫通されないことを確認済み
シロアリ対策2 『人と環境にやさしい』 木部処理剤
ターミダンシートだけでも効果は十分ですが『長期優良住宅の認定』『損保会社の保険適用』には木部処理との併用が必要になることがあります。
天然ピレトリンMC
除虫菊から抽出した防蟻・防腐剤。成分をMC(マイクロカプセル)に閉じ込めているので効果が長持ち
天然素材の防蟻認定品はこれだけ!
(社)日本木材保存協会
(社)日本しろあり対策協会

ホウ酸系の防蟻剤のペネザーブ
ホウ酸は自然界に存在する『無機物』分解や揮発しないので効果は長もちですが、水に溶けやすいので土壌処理や水に濡れる所には不向き。
施工後雨に濡れないように注意が必要。

(社)日本木材保存協会の認定品
デメリット
- 農薬系は人への影響が心配(高気密住宅の場合は特に!)
- ピレトリンはMCであっても効果の持続には限界がある
- ホウ酸は忌避性がないので、未処置部分が被害に
- 木部4面全て・小口の処理など、ほとんど施工不可能
- 壁を剥がさない限り、再施工がほとんど不可能
- コストのかかる再施工及び再保証
シロアリ対策3 防蟻性能のある基礎断熱材
オプティフォームについて
ビーズ法ポリスチレンフォームで熱伝導率は0.034以下。押出し法と違って断熱性能の劣化がありません。
主成分:チアメトキサム


オプティフォーム(チアメトキサム)の特徴



シロアリ対策4 オプティフォーム関連商品の使用
商品名 | 用途 |
---|---|
オプティUフォーム | 防蟻用現場発泡ウレタンフォーム |
オプティーシール | 防蟻用シーリング剤 |
オプティーパテ | 防蟻用パテ剤 |
オプティーSボンド | 防蟻用接着剤 |
防蟻基礎断熱の保証
シロアリがオプティ商品を貫通して建物が損傷を被った場合に金500万円を限度として保障する保証制度。ターミダンシート+木部処理でも、500万円・10年保証が可能です。(※基礎内断熱及び床断熱が対象)


保証が適用されないケースもありますのでご注意ください。
スローライフ住宅設計はシロアリ対策に絶対の自信があります!
人と環境にやさしい
シロアリ防除を目指す会所属
環境に優しく長持ち
防蟻・防湿のシート工法
オプティフォーム
シロアリ10年保証制度
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください
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