こんにちは。
2020年10月5日(月)晴れ。
晴天の中、福岡市南区で上棟式を執り行いました。
今回の物件は現場までの道が狭く、思うようにクレーン車が使えず、ほぼ材料を手運びするため、2日に分けて上棟をおこないました。
それではレポートをはじめます。


建物の四方をお塩、お米、お神酒で清める「四方固め」を行い工事の安全とお施主様ご一家の益々のご繁栄を祈念して乾杯した後、いよいよ上棟作業のスタートです。

1階の柱を建て、梁や胴差といった横架材の取り付けが終わりました。


床柱に「下げ振り棒」と呼ばれる振り子がついた器具を巻き付け、垂直になっているかミリ単位で確認していきます。
少しでもずれている場合は「屋起こし器」で調整していきます。

水平が取れたため、金物で固定していきます。


金物の固定が終わり、床材を貼っていきます。

床材を並べ、ビスで固定していきます。
腕の良い職人さんがおこなうと、テンポと音が心地よいです。


今回の現場は、現場までの道が狭く、隣地の建物の高さや電線までの高さに余裕がなく、ほぼほぼクレーン車を使えませんでした。
そのため、「荷上げ屋さん」が材料を手上げして柱や梁を運びます。
1軒の家を建てるのに多くの職人さんが携わるのですが、荷上げ屋さんが参加することはとても珍しいことなのです。
今回も東区三苫の現場で参加してくれた荷揚げ屋さんでした。


荷揚げ屋さんが運んでくれた材料を、大工さん達が手際良く所定の位置に柱を運んでいき建てていきます。
この現場の棟梁である、本多大工(写真右側)が速戦して、梁や胴差といった横架材の取り付けを行っています。

「八戒棒(はっかいぼう)」と呼ばれる棒で梁を支え、持ち上げています。

上棟記事で出演頻度が高いカズさん。
「かけや」と呼ばれる木づちで打ち込んでいきます。


時刻は10時過ぎ。ここで、午前中の休憩です。

休憩が終わり、作業再開。
1階と同じように、「下げ振り棒」で水平をチェックして金物で固定していきます。


屋根に使う材料を荷揚げ屋さんに上げてもらっています。
大工さん達も手伝って運んでいきます。


小屋束に母屋と呼ばれる横架材を渡していきます。

一番高いところの母屋を「棟木」といい、棟木が取り付けられた時点で「上棟」となります。
やはり、棟木が取り付けられると気持ちが引き締まります。


さらに屋根束と棟木をとめる「かすがい」という金物を打ち込み、固定していきます。
棟木には棟梁の本多大工がしっかりと固定してくれました。

柱がまっすぐに取り付けるように水平器を使い調整していきます。


無事に棟も上がり、昼休憩になりました。

休憩中も午後の段取りや図面をチェックするなど、真摯な姿勢に感動です。


午後からの作業開始は、屋根の垂木を取り付ける人や断熱材のキュウワンボードを切る人に分かれ、作業を効率的に進めていきます。

垂木には専用のビス「タルキック」を使って取り付けます。
1箱100本入っているのですが、1棟で5箱以上使うので強度が強いのは言うまでもありません。


続いて屋根に外断熱材のキュウワンボード貼りが行われます。
表面にアルミシートが貼られており、施工中はとても眩しいです。太陽が高い位置での作業になるため、照り返しがきつい。
しかし、これが熱を反射させ遮熱する作用もあるので高断熱の秘訣です。

その場で採寸を行い、丸鋸(まるのこ)でカットしておさめていきます。
裏側の断熱材も撮影しました。ご覧ください。


ボード貼りが完了し、気密テープで隙間がないように丁寧に貼ってきます。
当社が採用している「キュウワンボード」には高性能の断熱性能と遮熱効果があります。
面材には、遮熱性能に優れた赤外線高反射タイプのアルミ箔を採用しているため、施工するときはとても眩しいです。


キュウワンボードの上に通気層を確保するため、「通気胴縁」の取り付けをおこないます。

本日の上棟は垂木の取り付けまでです。
明日は、屋根の野地板張りから始まります。
次回のレポートをお楽しみに。

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