こんにちは、2020年10月16日(金)くもり。
上棟式から6日を経過した福岡県糸島市の現場。
本日は中間検査の様子をレポートしていきます。

中間検査とは

工事中の建築物が図面通りに工事がおこなわれているか、建築基準関係規程に適合するかどうかを様々な検査項目で判断し、問題がなければ合格証が発行されます。木造であれば、屋根の葺(ふき)工事・構造耐力上に主要な軸組を確認します。

【主な検査項目】

  • 建物の配置、外形等を図面と確認
  • 建物が敷地境界から離れている距離や高さ制限の確認
  • 構造体の寸法、材料、接合状況の確認
  • 耐力壁の設置、接合状況の確認

まずは外観から。
大工さんが外断熱材キューワンボードの施工をしていました。

ちょうど屋根工事の施工もしていました。
今回の屋根材はガルバリウム鋼板を取り入れています。色は銀黒です。


ここから中間検査の様子をレポートしていきます。
まずは建物外周の確認からしていました。配置図通りにおさまっているかをチェックしています。


内部に入ります。
構造体の寸法、材料、接合状況の確認から始まります。


次に、写真の斜め方向(Xのような形)に入っている部材を筋交いといい、建物の耐震性を高める斜め方向の部材です。

筋交い専用の金物で固定します。
この二面施工型の金物は、ホールダウン金物や柱頭柱脚金物との干渉を防げることができます。
耐震性が高く、地震に強い家をつくる上で、金物は非常に重要です。
筋交いには専用金物で既定のビス、既定の本数を取り付けることが決められています。

これはホールダウン金物を柱に固定しています。
この金物も地震や台風などの外からの強い衝撃から守る金具で、柱が土台から抜けないようにするために取り付けます。


続いて、火打ち梁(ひうちはり)です。
木造建築で床組みや小屋組みが台風や地震などの災害によって水平方向に変形することを防ぐ梁のことです。
小屋組み(屋根の骨組みのこと)の隅に入れる斜材で、地震や台風などの災害の多い日本の木造建築には欠かせない構造部材のひとつです。


検査員のチェック項目を確認し、改修項目もなく無事に検査完了しました。


検査完了後、現場にいた桐谷棟梁と早田大工と現場の収め方や今後のスケジュール等を打合せながら談笑していました。


大工さんたちの休憩中に内部の様子を撮影しました。

吹き抜けのサッシが届いていました。
とても大きい上にトリプルサッシなため、大人2人以上でないと運べません。

バルコニーも形が出来ていて、イメージが湧きます。

後日、無事に合格証もいただき、完成に向けて工事を進めてきます。
今回のレポートはこれまでです。次回は気密検査の様子をお届け致します。

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