こんにちは。
2022年2月8日(火)晴れ。福岡県筑紫野市02の現場で上棟を執り行いました。
それではレポートをはじめます。


作業を始める前に、建物の四方をお塩、お神酒で清める「四方固め」をして、工事が無事に終えられるように、棟梁と現場監督とでおこないます。


朝礼では棟梁からの挨拶をもらい、工事の安全とお施主様ご一家の益々のご繁栄を祈念して乾杯します。


柱を所定の位置に立てていきく作業からスタート。
柱が立て終わると、続いて梁や胴差しと呼ばれる横架材の設置が始まります。クレーンで持ち上げ、「かけや」と呼ばれる木槌で打ち込みます。


骨組みの木材は基本的に釘ではなく、金物で留められています。金物を締め込むと、隙間なくぴったりと連結されます。


梁の設置が終わると、「建て入れ直し」という作業に移ります。
床柱に「下げ振り棒」と呼ばれる振り子がついた器具を巻き付け、垂直になっているかミリ単位で確認していきます。少しでもずれている場合は「屋起こし器」で調整します。


すべての柱が垂直になったため、金物で固定します。

金物は「羽子板ボルト」という金物を使用します。


金物を固定し終わると、今度はガンで釘を打ち込み、固定し、合板を貼るために墨出しへ進めます。


続いて2階の床を貼っていきます。板を貼る前に端から貼り始めるのですが、その前に墨出しをおこないます。板には番号が印字されていて作業がしやすくなっています。並べ終わると、ガンで丁寧に固定します。


ここで、1階の壁材を貼るチームと2階部分をつくるチームに分かれます。2階に耐力面材を上げ、おろしながら設置していきます。耐力面材を壁に貼ることで地震にも強く、高い気密性の家を造ることができます。


1階と同様、所定の位置に柱を運んでいき、梁や胴差といった横架材の取り付けをおこないます。


1階同様、2階の柱の「建て入れ直し」をおこないます。「下げ振り棒」で垂直になっているかを確認し、目視でも確認して固定します。


1階同様、柱の水平がとれたので羽子板ボルトという金物で固定し、小屋部屋の合板を貼ります。


束に母屋と呼ばれる横架材を渡して棟木を取り付けます。

一番高いところの母屋を「棟木」といい、棟木が取り付けられた時点で「上棟」となります。上棟時に一番楽しみな瞬間が、棟木が取り付ける瞬間と言っても過言ではありません。


屋根束と棟木をとめる「かすがい」という金物を打ち込んで固定します。


小屋束、屋根束をかすがいで固定し、振れ止めを設置します。振れ止めを設置する前に水平が取れているか確認します。


続いて屋根の垂木を取り付けます。専用のビス「タルキック」を使用して固定します。


作業は一旦ストップし、お昼休憩です。お施主様がご用意していただいたお弁当をいただきます。
棟梁のご紹介やお施主様からひと言ご挨拶をいただきました。


昼休憩後に作業再開。
断熱材のキュウワンボードを取り付けます。断熱欠損を防ぐよう、隙間なく設置します。
接合部は気密テープを貼って隙間をなくします。断熱材はアルミ箔が貼られているため、遮熱効果があります。


続いて通気胴縁の設置をおこない、さらに野地板を貼っていきます。通気胴縁は「パネリードⅡ」という専用のビスを使用します。


通気胴縁の施工が終わり、野地板を張ります。
野地板を敷いていく人、釘打器で留めていく人、墨出しをする人などと役割分担をして効率よく作業を進めます。


下野部分の屋根施工も同時進捗しています。
屋根の断熱材を取り付けるため、接合部の壁の断熱材も取り付けます。


面材を貼り終わると、大工さんの作業は終わりです。


下屋部分続いて、屋根一面に防水シートを張る防水工事へと進み、本日の作業は終了です。


内部の様子です。


お施主様より労いのお言葉と地鎮祭のときに神主さんからいただいた「上棟札」を棟梁に渡していただき、本日の上棟を終了しました。

以上で、今回のリポートを終わります。
今後とも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。

次回のレポートもお楽しみに!

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