家を建てようと思われたきっかけを教えてください

ご主人:一戸建てに住もうと考えていたわけではないけれど、マンションを売却査定に出してみたら意外と良い値段をつけてもらえたので建てることを考えだしました。

奥様:以前は新築の分譲マンションでした。1年半しか住んでないね。

スタッフ:売却の際は住宅ローン控除と併用されない「マイホーム特例」を使われましたか?

ご主人:売却するときに利益がでた場合ですよね?少しだけ利益が出たので40%払いました。ちゃんと払っておかないと次の住宅ローン控除を受けられないから。

奥様:結構税金取られましたよ。60万円くらいだったかな。

ご主人:買ったとき以上の金額で売れているとは思うけれど、なんだかんだ税金払ってトントンになったと思います。

スローライフを知った経緯を教えてください

ご主人:ネット検索ですね。「どんな家を建てたいか」ということで調べていく段階で「住宅性能」というものを知って。その住宅性能を深く調べていくと「断熱性能」、「気密性能」、「耐震性能」とかいろいろあることがわかってきました。どうせ建てるならしっかりした性能の良い家を建てたいと思ったんです。さらに調べていくうちに、コスパの良い家にしたいなと思って住宅施工会社を探し始めました。最初はネームバリューで積水ハウスなどの大手ばかりをみていたんです。しかし大手だと性能を良くするとコストがかかるので、大手じゃないところを探し出して、福岡の地場でやっている性能重視のハウスメーカーに絞ったらスローライフさんを見つけました。

スローライフと比較して検討した会社はありますか?あれば教えてください。

ご主人:スローライフさんに出会ってからは他は見ていないので比較検討というのはしていないんですが、その前は性能でいうと、天然木材と高性能住宅の地場工務店さん。YouTubeでいくと、福岡で性能にこだわっている地場工務店さんを観ていました。

奥様:床下エアコンを取り扱っている会社さんは何回も観てたよね。

ご主人:3回ぐらいかな。それぞれ特徴があって、床下エアコンを扱っている松尾設計さんとECOホームさんのYouTubeをみて勉強していました。

スローライフを選んだ決め手はなんですか?

ご主人:お手頃価格で性能をしっかりと担保できていたところです。

奥様:私は性能とかは全く見ていなくて。パパが初めて納得していた顔をしていたからかな。いつも話が本当にまとまらない感じだったんですけど。社長が柔らかい感じだったし。私たちにマッチした感じがしたんだろうね。

ご主人:担当していただいた設計士の天野さんもよかったです。12月2日くらいにモデルハウスを体験させてもらったんですが、社長が「12月1日に入社しました」みたいな新入社員の雰囲気で(笑)。

奥様:天野さんにトイレどこですかって聞いたのに入社したてで分からず、すぐに社長が反応して案内してくれるみたいな感じで(笑)。

ご主人:あとは基礎外断熱をしている会社も少なかったですね。

スタッフ:そうですね。シロアリ対策のことを考えて、基礎外断熱の施工ができないという会社が多いんですよね。

ご主人:そうそう。その当たりも西川社長がきちんと説明してくれて性能にこだわっていて安心して任せられるなと思いました。

前に住んでいた住居で不満に感じていたところなどありますか?

奥様:2019年新築の分譲マンションで、4LDKで割りと広かったけど、駐車場が狭かった。敷地内だけど遠くて。7階に住んでたけど、エレベータも朝はパンパンでなかなか乗れなかった。

ご主人:駐車場は一番遠かったよね。歩いて5分かそれ以上かかっていた。

奥様:朝作ったお弁当を駐車場についてから忘れたって気づいても、戻ったら間に合わなくなっちゃうからって諦めて。子ども3人を保育園に連れて行くようになったら、なかなか歩いてくれなくて大変だった。

ご主人:子供も3人いて、のびのびと子育てできる環境や生活しやすい環境を求めていました。

全館空調システム、家の機能性についての感想を教えてください。

ご主人:全体的にどこの部屋にいっても同じような室温というのは体感しています。でも夏はさすがにちょっと2階が暑いですね。クーラーをつけた下の階ですごしています。

スタッフ:夏は2階に予備で設置している壁掛けエアコンを使うといいです。マーベックスやルフロ、エアコンの設定は定期的に触られていますか?

ご主人:春と秋はちょうどいいですけど、夏は極端に暑くなるのであまり効果を感じられてないです。窓も大きいから、カーテンを完全に下ろして調整している感じです。眺めは飽きないですし、最高なんですけどね。

スタッフ:外気温が33度を超える真夏日には予備のエアコンを使用することを推奨しています。どうしても、外気温が30度を超えてくるあたりから床下エアコン1台では空調が難しくなります。1年のうち2〜3ヶ月程度ですし、電気代もそんなに高くなりません。その時期は2台使いで快適にお過ごしいただくことを優先していただければと思います。

全館空調システムについて、住みはじめたときに設定方法(住み方)やメンテナンス等で難しいと思ったことがあれば教えてください。

ご主人:最初は難しかった。ルフロやマーベックスそれぞれを上げるとこうなる、下げるとこうなるとかが。でも今はフィルター交換や掃除とかのメンテナンスはそんなに大変だと感じていません。

スタッフ:空調関係はすべてご主人さまの役割ですか?奥様が設定を触られることはないですか?

奥様:そうですね。あまりないです。

梅雨時期、夏場に室内で洗濯物を乾かした時の乾き具合は?

奥様:厚手の敷きパッドとかは朝干しても乾いていないね。サーキュレーターを使っているもんね。
衣類は夜干して朝にはそのまま着ていける。エアコンを付けているとしっかり乾きます。

スタッフ:お子さんが小さいうちは、家の中でたくさん体を動かすため、体温が高くなり汗もかきやすいですよね。それによって室内の湿度が少し上がることがあるんです。そこで風を循環させて快適な環境を保つために、扇風機やサーキュレーターを使用されるオーナー様が多くいらっしゃいます。

ご主人:なるほど。シーリングファンを付ければよかったかなって話していたんです。

奥様:うちにつけられるのかな。ホコリがたまりませんか。

スタッフ:取っ手が伸縮するハンディモップで月に1回ほどホコリをとっているとそこまで掃除は大変ではないですよ。全館空調システムなので、ホコリもたまりにくいので掃除の頻度は少なくて大丈夫です。

家の中でお気に入りの場所、こだわりなどありますか?

ご主人:こだわったところは、いっぱいありすぎる(笑)一番思っていたのは、家族と集まれる、団らんができるような家を希望していた。住み始めて気に入っているところはリビング。

奥様:気に入っているのはリビングの窓!

長男様:リビングの窓。

長女様:リビングの窓から見る空!

スタッフ:いいですね。窓からみる景色が絵のようですもんね。

ご主人:鷹がくるんですよ。それでガシッと魚を獲っていくんです。たまにすぐ下の土手に魚を落としていいきます。

ご長男:とんびも魚を置いていたよ。イタチみたいなのも捕まえてる。

次男様:家で気に入っているのは部屋の壁。

奥様:壁と壁の間を登るもんね(笑)

家づくりで苦労した点はどこですか?

奥様:土地探しが一番大変だった。

ご主人:悩んだねー。間取りの変更はあったけど、ベースはそんなに変わってなかった。2階にリビング、真ん中に階段があって、キッチンの位置はここで、とか。リビングの大きさがちょっと変わったくらいですね。吹き抜け感をだすか、リビングの大きさをとるかで悩んで、リビングを広くすることをとりました。あとは住み始めてからこうすればよかった、というところもでてきますね。

スタッフ:例えばどんなところですか?

ご主人:社長からもう少し家の面積を広くしてもいいよって提案があったんですけど、100万円くらいかかるということで断念したんです。やはり広くしておけばよかった、とか。小屋裏部屋を作るかどうするかで悩んで、勾配天井にしたんですけど、希望の位置まで広げるかどうかというところで、それも100万円くらいかかるという話でそれも断念しましたね。あとは玄関。もう少し広くしておけばよかった。

奥様:玄関ね。広くすればよかった。階段の位置を真ん中に持ってきたのが良かったのか、悪かったのか、わからない。存在感がありすぎるから。階段は壁際にくっついているイメージなんだけど。

ご主人:西川社長が真ん中に階段をもってくる提案をしてくださって。家族のつながりをテーマに考えていたので真ん中にあってもいいなと思ったんですよね。

奥様:一度天野さんが1階の一部を「土間にしたら面白い」とおっしゃっていたんですが、あとから土間にすればよかったなって思いました。家を建ててからワンちゃんも飼うことになったので。もう少し押してほしかった(笑)。

スタッフ:キッチンやお風呂などの水回り設備、内装の仕様決めのときはいかがでしたか?

奥様:トクラスのショールームに見に行ったら「これがいい!」ってなったよね。社長は予算を考えてもっと安いのを勧めていたけど(笑)。

ご主人:そこの設備関係はお金かかったよね。

奥様:本当はキッチンは2つに分かれているのがよかったけど、単純にキッチンを2つ買うくらいの値段で高かったから諦めたよね。

スタッフ:工事中は現場へ来られていましたか?

ご主人:いっさい見に行ってなかいです。見に行っていいかどうかわからなくて。工事中に苦労したことも特にないです。

奥様:たまにチラ見していたくらいだったよね。

家を建てる前に考えていた予算と、実際にかかった費用の差はありますか?

ご主人:1000万円くらい。ほぼ土地代です。

奥様:最初の土地予算が1500万円くらいだったよね。

スタッフ:最初は予算を低く見積もっておきたいけれど、土地を探し出すと相場がわかってくるし、自分が良いと思う土地は他の希望者もいるから予算が上がっていってしまう傾向にありますね。

ご主人:最初は平屋にしたかったんだけどね。希望する形状的に平屋は難しかった。

奥様:平屋にするとパパが作りたい太陽光の発電効率が悪くなるって社長がいってくれた。パパの中では太陽光を載せない選択肢はなかったみたいで。

スタッフ:実際に太陽光発電を付けてよかったですか?

ご主人:そうですね。

こちらの家に住まわれてから、光熱費等の変化を教えてください。

ご主人:15,000円くらい。最近値上がりしているからあまりわからないですけど、年間平均12,000円くらいですかね。

スタッフ:以前インタビューにいったオーナー様に、給湯の電気代を節約する裏技を聞いたんですよ。手動になりますが、天気の良い日は夜間の給湯を停止して太陽光発電で満タンに給湯する設定のようです。

奥様:夜には沸かさないっていうこと?

ご主人:夜間の給湯を停止して、晴れている日にマニュアルで沸かすんですよね。最初それを自動でやってくれる給湯器の情報があったんですよ。でもここではそれはないという話で。今はもっと「おひさまエコキュート」とか良いのがでてますよね。家づくりのYouTubeでみました(笑)。

2階リビングについて

スタッフ:お話を伺っている中で、リビングを2階にされている方は少なく、2階リビングのメリットも含めて景観が良いロケーションや密集地で日当たりが良くない場合であったり、多くの方に参考にしていただける内容だと思います。

ご主人:この土地を社長に見てもらった時に、2階リビングを社長から提案されました。

奥様:最後まで悩んだよね。もともと平屋にする予定だったから。

スタッフ:私も感じたのですが、西川はこの土地をみたときから2階リビングだと感じたようです。1階を広くすればするほど家の値段は高くなりますし、なによりこのロケーションは何ものにも代えがたいですからね。

ご主人:うん、確かに。2階リビングは構造的に安定するというのがありますよね。

奥様:お風呂や洗濯室を1階にもっていったから、生活動線としては正解だったのかわからないけどね。でも、洗濯機を2階に持っていったら音がうるさいよって助言があったよね。今の生活スタイルでは、お風呂はみんなまとめた時間に入って、洗濯は夜のうちにするようにしています。

スタッフ:やはり生活スタイルによって水回りの配置は分かれるようです。くつろぐスペースを優先される方は、リビングを広くして水回りを1階に配置し、生活動線を優先される方は風呂や洗濯室を2階にして居室は1階にする。しかし、間取りやコストパフォーマンスを優先すると1階に水回りを配置する方が多いような気がします。

スローライフを選んでよかった点は?

奥様:やっぱり天野さんじゃない?ずっとパパの話を聞いてくれていたから。最後の方は天野さんも意見を出してきて、そろそろ煮詰まってきた、みたいな。ずっと週末パソコンでやり取りしてたよね。

ご主人:そうだね、ずっと親身に聞いてくれていた。

奥様:リモートになったら社長がでてこなくなっちゃったから。

スタッフ:西川はアナログ人間なので(笑)。あとは天野に任せた、というのもあるのですけどね。図面が決まると詳細を決める部分は社長から設計へ、工事が始まると設計から現場監督へスイッチするといった感じですね。オーナーさんに話を聞いていても、やはり9割が社長がよかったというんですよ。レスポンスの速さや柔らかい感じなど高評価をいただいています。

奥様:土地も最初1回見に行ってくれたもんね、明日見に行く、みたいな感じで。この土地も社長が「ここに決めた方がいいと思う」ってはっきり言ってくださって。

スタッフ:そうですね。ダメなときはダメだとお伝えしますし、押し売りはしないというスタンスなので。そのスタンスはスローライフ社員全員共通しています。

他社と比較し、スローライフが優れているもの、物足りないものはありますか?

ご主人:優れているところは、圧倒的に性能なんじゃないかな。他社に同じような感じで頼んでいたら高かったと思う。

奥様:あんまり大々的に宣伝していなかったから広告費をかけていなかったのはいいよね。

ご主人:そうね。口コミを大事にしているところがよかった。同じ内容で他社さんにお願いしてたらもっと金額が上がっていたはず。あそこは木にこだわるよね。

スタッフ:そうですね。自社で木を育てていてその木を使うというのが前提にあるからでしょうね。そういうところにもコストがかかっているのかもしれません。スローライフでは建物で正当な利益を頂いているので、水回りの設備などは原価で提供しているんです。

奥様:そうそう。トクラスは安かったよね。

ご主人:そうだね。

スタッフ:お付き合いが長いというのもあって、お客様も採用してくださるから地場の小さい会社ですが大手と同じ入り値で提供してもらえています。トクラスは本当に性能が良いですもんね。

ご主人:お風呂がね、いいよね。一番機能が良い。

奥様:子どもたちも「お風呂から出ないー!」って言い出す(笑)。

最後にこれからスローライフで家づくりをする方にアドバイスをお願いします。

ご主人:間取り?

奥様:そこにつきるよね。トイレ2つほしいとかいろいろな希望があったので、トイレ2つにしたけど、狭いみたい。お風呂を大きくしたから小さくなった。どちらを優先するか決めるのは難しいと思う。

奥様:空間より設備が大事だもんね。

ご主人:うん。もう一度建てるとしても、ものすごい悩みそう。こうしてよかったなと思うのは階段の広さ。やっぱり2階が生活の拠点なので、よく行ったり来たりする分階段が狭いとおそらく窮屈だと思うんですよね。

スタッフ:スローライフを家を建てようと考えている親戚や知人に紹介するとしたら、どのように伝えますか?

ご主人:性能の良さ、快適に過ごせることかな。

奥様:やっぱり、エアコン2台で家全体の空調をまかなえるっていうとみんな驚きますね。他の人の家に行ったら、トイレ寒い、みたいな。

ご主人:あとは太陽の軌道をしっかり考慮することをオススメします。リビングをもっと明るくなる位置に配置すれば良かったです。眺めが良いのは素晴らしいのですが、夏には虫が多くなることもあるので、外側に西日を遮る工夫が必要だったかもしれません。また、ガレージを作るのも、利便性を高めるためには検討すべきポイントだと思います。

スタッフ:海が目の前ということもあり、西海岸やサーファーズハウスを連想する外構ですが、予算はいくらぐらいかかりましたか?

奥様:なんだかんだヤシとか入れたら結構使ってたよね。

ご主人:最初、外構屋さんにお願いしたのは門塀と車が乗る土間コンクリートぐらい。材料を買いながら、タイルを使用した園路を作ったり、柵をたてたり。ウッドデッキも自分で作りました。

スタッフ:DIYの域を超えていますね。どんどん手を広げて、もうグランピングができるくらいの仕上がりですよね。ここまでご自身でなさるのは本当に家が好きなんだなと感じます。

ご主人:全部外構屋さんにお願いしたら、もっといい感じにきれいにしてもらえたんだろうなって。DIYは終わりがないというか、ここをやったらつぎここをやりたない、みたいに出てくるんです(笑)。一戸建ての醍醐味かもしれないですね。

2階に位置するリビングの窓いっぱいに空と海が広がるS様邸。海沿いのロケーションにぴったりな家は、季節の移ろいと共に子どもたちの成長も感じられます。ご主人の家づくりのテーマに沿ったご夫婦のセンスが光る空間となっていました。

家づくりにおける情報収集から、住まいに対する不満感、スローライフへの改善案など、これから家づくりを考えている方へ参考になるお話を伺うことが出来ました。

インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!