家を建てようと思われたきっかけを教えてください
ご主人:以前は賃貸アパートに家族4人で住んでいました。でも部屋数も少ないし、毎月家賃を払っていくことが無駄に感じられていて。今後家族が安心して暮らせる家が欲しいと思い、実家の両親が建て替えかリフォームを考えていてタイミングが合ったという感じです。
奥様:両親はお金の負担を心配していました。私たちが家をほしいと思っていることはわかっていたけれど、ローンで大変になるから、安くできるならリフォームでいいのではないかと言ってくれていました。
スタッフ:当時コロナ禍ということもあり、二世帯住宅の需要が高まった時期でもありました。家づくりをするにあたり、ご両親に相談されて、二世帯住宅にしようという話はすんなり進みましたか?
ご主人:どちらかというといろいろ考えた末ですね。両親自体があまり一緒に住むことを望んでいなかったので。資金面とか、将来のことを考えてというのもあるが、両親の今後の体調も心配だったので、やはり一緒に住んだ方がいいのではないかというのもあったんですけど。
奥様:そうね。最終的に両親も高齢なので何かあったときのために一緒に居た方がいいのではということになりました。
スローライフを知った経緯を教えてください
ご主人:話を進めていた建築会社があって気に入っていたけれど、徐々に話がずれていったんです。全館空調の家だったんですけど、関連する同じような会社がないかインターネットで探していたところ、本当にたまたまなんですけれど、スローライフがみつかったので、インターネットから問い合わせしました。
スタッフ:当時はYouTubeもしておらず、ホームページも今ほどではなかったので、相当見つけにくかったのではないでしょうか。
ご主人:そうですね。ホームページも正直今みたいな感じではなかったので(笑)。
奥様:私は今まで話を進めてきた建築会社に決めるのだろうなと思っていたんです。そしたら「ちょっと1件すごい気になるから、でもちょっとよくわからんから、俺一人で話聞いてくる」って(笑)。行ってきたら、もう社長の西川さんに見積もりをもらってきました(笑)。
スタッフ:最初の感想としてはいかがでしたか。
ご主人:話を進めていた建築会社のウィークポイントを、だいぶついてきたのでちょっといいなと。第一印象がとてもよかったです。2回目は奥さんを連れて話を聞きにいきました。
スタッフ:最初に話を進めていた建築会社と同時に進めていたのでしょうか。
ご主人:最初の会社は話がだいぶ進んでいて。
奥様:お金を払ってデザインします、というところまで進んでいたのですが、もうスローライフさんでいいかもしれないねって。
ご主人:話は随分進んではいたんですけど、スローライフさんに2回目行ったときに設計図を作ってくださっていて、僕が思った通りのものだったのでいいなと。
奥様:最初の会社との話は、二世帯ということで迷走していたんです。これじゃないんだけどな〜って。一生懸命いろいろ提案してくださるんですけど、噛み合わなくなっていて。そしたら西川さんがガチッとハマるデザインを持ってきてくださって。デザインの手直しも手書きでその場でしてくださったんです。他の建築会社だと、「これはちょっと坪数が・・・」って言われたところも、すごい知識で応えてくださって。建築以外でも風水とか気にしてたら、方角とかさらっと答えてくださって(笑)要望が通りやすかったです。
スローライフと比較して検討した会社はありますか?あれば教えてください
ご主人:話を進めたのはその最初の会社1社だけです。あとは話を聞きに行っただけの会社もあります。
奥様:あんまりないよね。展示場はいったんですけど。全館空調が基準になってたから。
ご主人:最初の会社で全館空調を知って、サッシも冷たくなくて良いと思ったんです。他の全館空調をうたっているところでサッシが冷たいところがあって、話が違うって。北海道の会社だったんですが、全室床暖房でコストが全部かかってくるので、なんか違うなって。他にも全館空調でエアコン1台でいけますというところがあったんですが、そこは話を聞いて1回で終わりました。でも当時調べたとき、全館空調はあまりなかったと思います。
スローライフを選んだ決め手はなんですか?
ご主人:全館空調に関する気密性や、空調室をつくらなくていいこと。エアコンを床下に持ってこれるのがよかった。
奥様:しっかり説明してくださって、メリット・デメリット関係なく話してくださって、だからデメリットをきいても納得できました。
ご主人:最初の会社は、2階に3畳くらいの空調室をとると言われて、その分のお金だったり、寝るときもうるさかったりするので、そこなんとかならないかなと考えていたら。
奥様:スローライフさんは空調室作らんでいいらしいって(笑)それが一番だったと思う。
スタッフ:奥様が感じた決め手を教えてください。
奥様:主人がすごく気に入ってたので話がとんとん進んでいって。西川さんはちょっと言ったことを忘れられることがあっても憎めない(笑)主人が全室引き戸を希望していたんですが、西川さん全引き戸の設計をしてくださって自画自賛してた(笑)結構なんでも叶えてもらったからよかった。特にインテリアコーディネーターの徳重さんとのやりとりが楽しかったです。とても話しやすいですし、こちらが希望を伝えると「こういうのですか」と画像を送ってくださった。
前に住んでいた住居で不満に感じていたところなどありますか?
ご主人:冬寒くて子どもたちが起きてくれない、せまい。
ご長男:暑いときは暑くて、寒いときは寒い。
奥様:そうね。エアコンをガンガン入れないと寒くて寝られない。
ご主人:電気もガスも使っていましたが、だいぶ光熱費がかかっていたと思います。
全館空調システム、家の機能性についての感想を教えてください。
スタッフ:打ち合わせのときにモデルハウスにきていただきましたが、住まれてからも暖かさなど変わらないでしょうか。
ご主人:全体的にはそうですけど、部分的に少し差があります。
奥様:やっぱり親世帯が寒いんですよ。でもエアコンの設定温度を上げると子世帯が暑くなるんです。
夏場は結構ガンガンにエアコンをいれていました。
スタッフ:二世帯住宅で家が広いと風量が弱くて届いていない可能性もありますね。二世帯住宅の場合は床下エアコンを世帯で分けたり設置場所の工夫が必要ですね。ご両親に体調の変化はありませんか?
奥様:冬は特に心配なので温度を確認しに行きます。エアコンをあまりつけていないので「この部屋寒すぎませんか」って声をかけます。
ご主人: 世代的にエアコンをつけないですし、冬場はこたつを使ってますからね。夏場もエアコンをつけるのは本当に暑い時だけ。でも体調は、比較的病気はしてないね。
スタッフ:ご両親がここが一番変わってよかったという声はありますか。
奥様: お母さんは家があったかいとよく言ってます。
ご主人:あとはトイレが近いのはいいって。
奥様:西川さんが考えてくださった導線がよかったみたいで。すぐすっと行けるんで。
ご主人:思ったのが、本当に寒い日はお風呂が寒いです。
奥様:お風呂は浴室暖房つけた方が良かなったかなと思うくらいには寒いときがあります。
ご主人:本当に寒い、気温が5度以下の日とか。
スタッフ:体感で3度は下がるんでしょうか。
奥様:うん、寒い。子どもたちも「さむ、さむ、さむ!」って。
ご主人:それでも前の家と比べたらそうでもないけど。
全館空調システムについて、住みはじめたときに設定方法(住み方)やメンテナンス等で難しいと思ったことがあれば教えてください。
奥様:最初はわからなくて、今も難しいです。自分たちでちょうどいいとこがわからないというか、使い方が、あまり・・・。使いこなせていないかもしれない。
ご主人:ちょうどいい具合がわからなくて。温度設定や風量だったり。
スタッフ:建てて1〜2年は基礎から水蒸気が出ますので、風をおくって乾かすために全熱交換機マーベックスの風量をマックスにしていましたが、風量がマックスだと熱交換しないで取り込んだ空気が循環してしまうんです。もう建てて1年半になるので真冬と真夏は風量の設定を2か1で大丈夫です。ルフロというのは簡単にいうと床下の空気を各部屋に送る送風機なんです。温かい空気は自然と上に上がりますが、家が広いと5とか6でも広がりきらないので、夏場は8くらいにしておくと良いでしょう。マーベックスはあまりいじらず、このルフロを調節するといいです。暖房は自動か、弱運転で21度か22度で大丈夫です。寒かったら25度くらいにしておいても24度で安定します。冬場は室内気温が22度になると寒く感じるので、その時に予備のエアコンを入れると快適にすごせるでしょう。ただ、間取りによってはそれが当てはまらないというケースもあります。
スタッフ:フィルター清掃はどちらがされていますか?どこが汚れていますか。
ご主人:妻がしています(笑)
奥様:フィルターはキッチンに汚れがたまります。油っぽい。
次がトイレ。ペーパーのせいですね。あとはそんなに。お風呂場やランドリールームはぜんぜん汚れていません。キッチンが一番です。
スタッフ:外のフィルターも奥様が?
奥様:私が外して、洗わないとと放置してたら、母が洗ってくれていました(笑)アラームが点滅したらフィルターの掃除をしないとと思うのですが、リモコンはあまりいじらないから収納棚に設置しましょうと言われたんです。でも扉がついている収納棚なのでアラームに気づかないので外に出しておいた方がよかったかなと思います。
ご主人:うん、外にあったほうが良かったかな。
梅雨時期、夏場に室内で洗濯物を乾かした時の乾き具合は?
奥様:洗濯物は二列でぎっちり干しているので、衣類乾燥をしないと乾かないです。でも脱衣場にバスタオルとか干してますけど、そちらはしっかり乾いてます。
家の中でお気に入りの場所、こだわりなどありますか?
ご長男:リビング。自分の部屋に行くのは友達が来たとき。
ご長女:お料理(キッチン)!ピアノ(リビング)!
ご主人:子どもたちはリビングが好きですね(笑)。全体的に好きですけど、書斎を作ったのがよかった。諦めなくてよかった(笑)。
奥様:2階のトイレが一番好きなんです。デザインも気に入っているけれど、唯一子供たちに散らかされない場所(笑)。好きなアロマや花をおいたりして、ちょっとほっとできる。子どもたちが大きくなったら、お気に入りの場所はトイレじゃなくなるかもしれない(笑)。
ご主人:あと玄関が好き。玄関の白い扉と引き戸に統一したのがよかった。
家づくりで苦労した点はどこですか?
スタッフ:図面が決まるまでで、大変だったことはありますか?今回2世帯住宅で、お二人が打ち合わせたことについてご両親が聞くというスタイルでしたが、それについてはいかがでしたか。
ご主人:図面決めに対して、こちらは苦労してないです。でも西川さんは大変だったかも(笑)。
奥様:父も母もこちらに任せるということで。こちらの要望に応えてくださって、希望通りにしてくださいました。スムーズに進んだので苦労はしてないね。
スタッフ:仕様決めは楽しかったと伺っていましたが、大変だと思うことはありませんでしたか。
奥様:決めることが多いのが大変でした。途中で自分がどういう方向性でいきたいのか迷子になってしまった(笑)。
ご主人:どんな要望にも応えてくれたので、壁とかライトとか。
奥様:わからないながら、よかれと思ってこうしますって自分たちで決めたんですけど、いざ使ってみるとちょっと失敗だったなと思うこともありました。主人はダウンライトが良いって言っているんですけど、寝室もダウンライトなんですよ。調光のダウンライトは明るさを一番暗くしても眩しくて寝られない。ダイニングは二色の調光なんですが、中間の明るさと温白色で。一番明るい色ははずしたけど、ここで勉強とかするので一番明るい色がよかったなと。
ご主人:キッチンとかも自由に決めさせてもらったけれど、ショールームで表示されている定価を意識しながら決めていったので、もうちょっと金額を意識せずに自由にやればよかったかなと思います。
奥様:標準のキッチンがとても良かったので、それも決め手。最初の会社は、グレードをさげるたびに値段が下がっていくっていうのがあって。
ご主人:そうね、予算減らせ方式って言ってどんどん切っていくところが、最初の会社は。こう、違うかなと。
奥様:うち、二世帯だからキッチンが二個あるので。
ご主人:そう。二個目は高い(笑)。
スタッフ:工事中はいかがでしたか。
ご主人:電気打合せと畳のことがあったけど、あまり苦労することはなかったです。
奥様:母が工事の進みが遅いって言ってました。仮住まいが長かったので、早く戻りたいと思っていたのだと思います。
ご主人:最後の方で考えるのを半分やめてたから、どうしても嫌なこと以外は提案をしてもらったことをのんでいた。
奥様:一個だけ、外回り、ブロックだけが唯一怒ってた(笑)。
主人:外構が別会社だけど、化粧ブロックや入り口のスロープだったり。外構の設計まで意識がいってなかったけど、もうちょっと考えてした方がよかったなと。1度潰してやり直してもらった。
奥様:そこでまたプラスアルファかかったり。
家を建てる前に考えていた予算と、実際にかかった費用の差はありますか?
ご主人:ちょっと上がったかもしれないですけど、そんなに変わってないと思います。
奥様:これだけの家を建てると、他の会社だったらもっとかかったなと思う。
ご主人:そうね。ウッドショックとかあったので、(木材価格が)上がったかもしれないけど、オプションとかつけても予算におさまったんじゃないかと。だからもうちょっと小屋ぐらいつくってもよかったんじゃないかと思っています(笑)。十分広いけどね。
こちらの家に住まれてから、光熱費等の変化を教えてください。
スタッフ:電気代は二世帯分合算で請求されますか?以前はガスと電気、灯油も使われていたのでしょうか。
ご主人:合算で請求がきます。前の家では電気、ガスを使用していました。灯油は使ってないです。世帯あわせても20%以上は安くなっていると思います。電気だけですね。
スローライフを選んでよかった点は?
ご主人:ほぼ不満はないし、コンセントもありすぎるほどある。追加とかしても何でも希望を満たしてくれたので。不満はほぼないですし、住みやすい。
奥様:最初の会社は収納一つ増やしたらプラスいくらですとか言われたけど、そんなのもなかった。
ご主人:(全館空調システムの)操作が難しいとかはあるけど(笑)
奥様:住んでもなにかすぐ壊れたとか、不具合がほぼほぼない。
スローライフの不満点、改善点はありますか?
ご主人:最初からこういうものがあるという、できることを提案してほしい。いろいろなパターンを見せてほしい。こっちは素人なので、こんなのがあるんだっていうのを最初に提案してもらったら選択肢が広がるというか。
奥様:気をつけて引き出しを開けないとぶつけるコンセントがあるんですよ。あと角度が悪くて眩しかったのでライトを換えてもらったんですけど、それも得重さんが気づいてくださったんです。そんなふうに私達が気づかないところで、終わったあとに「すみません、こうでした」って言われたことがあって。そこを正直にいってくださるから不満ではないけど、(指摘した点が)改善点ですね。言ってくれることはしてくれるが、提案をもう少ししてほしかった。
他社と比較し、スローライフが優れているものは何だと思いますか?
奥様:西川さんの設計力です。二世帯で一部共有型ですが、各家庭のプライベート空間はきっちり守られている設計はさすがです!
ご主人:ちゃんと施工してくれているところですかね。質問に対するレスポンスも早かった。「これできますか」って聞いたら思った通りにしてもらえた。補助金関係も、難しかったり分からなかったりしたことを相談にのってもらえたのでよかったです。
奥様:レスポンスの速さは大きいよね。「これできますか」って聞いて、「いや、ちょっと」と言われたこともなかったです。
スタッフ:実績や安心感はいかがでしょうか。
ご主人:実績はあまりみてなかったんですけど(笑)、それよりもモデルハウスでいろいろ触ってみて、体感して納得することができたのが一番大きかった。
最後に、これからスローライフで家づくりをする方にアドバイスをお願いします
ご主人:家づくりはいろいろ決めることがあって大変だけど、楽しんでほしいです。
奥様:もう二度と家づくりはごめん、という気持ちはない(笑)。あともう一回作れたらもっと理想とするいい家がつくれると思う。スローライフさんだと、安心して言いたいことを言える関係性なので、楽しく家づくりができると思う。住んでみて、全館空調は家の気密性が高いので、匂いがこもりやすかった。部屋に匂いが溜まりやすい。玄関ドアは何度調整してもらっても、ゆっくりしまってバンと閉じるか、途中で止まるかなんですよ。
ご主人:何度も調整してもらっているんですけど、仕様の問題だそうで。メーカーの修正点なんですけどね。
スタッフ:気密が高いこともあって、キッチンで換気扇を回しているとドアが重く感じると思うのですが、力を入れて開けることで歪むんですよね。調整することで改善されることもあります。
奥様:気密性について理解しておかないといけないのかもね。
ご主人:あとは、要望があったらとりあえず伝えた方がいい。多少、無理してでも後で変えられない、どうにもできないものはやった方がいいと思います。
シックな色合いとは対照的に白を基調とした木のぬくもりを感じる内装のO様邸。
今回、全館空調システムの設定が難しいとのお声をいただきましたが、設定温度の調整やメンテナンスはコツを抑えると簡単なので、今後はより快適にすごしていただけるかと思います。
「楽しくできた」とご夫婦で仰っていただけた家づくりのお手伝いができて嬉しく思います。子どもたちの成長とともに家族それぞれのお気に入りの場所が増えていくであろうことも、今後の楽しみですね。
インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!