家を建てようと思われたきっかけを教えてください

奥様:前の家は40年以上前に建てられた主人の実家で、隙間風がすごくて。

ご主人:寒暖差が激しかったよね。

奥様:令和3年の2月に大寒波がきて、こんなに寒かったら、これから歳をとっていくのに無理だなと思って、家の建て替えを検討するようになりました。

スローライフを知った経緯と、選んだ決め手は何ですか?

ご主人:ホームページかな。寒い家が嫌ということでいろいろ探していて。スローライフがちゃんとしていると聞いて、マニアックな情報の厚さから、「ここまでやるか」「これは他ではないのではないか」と他社といろいろ比較してから決めました。気密性が高いこと、暖かいこととかの性能が良いこと、コストパフォーマンスが良いことが決め手ですね。

前に住んでいた住居で、不満に感じていたところなどありますか?

奥様:特に冬の寒さが辛かったです。そのため光熱費がかなりかかっていました。それから年に何度か天井裏にイタチが住み着いて走り回るのがストレスでした。今ではイタチどころか虫も少なくて快適です。滅多に窓も開けませんし。あと、前の家は建て増しした関係で床下の風通しが悪くて。家の中も除湿機のタンクがすぐに水で一杯になるくらい湿気も多くてカビも生えやすかった。建て増しのせいで家の形がでこぼこしていて日当たりの悪い暗い部屋が多かったですね。リビングも北側でした。

ご主人:以前ハウスメーカーで建てた家に住んでた頃は、冬の結露がすごくて窓の方がカビだらけになったんですよ。

奥様:壁紙が剥がれるくらい。水とりを置いたりプチプチを窓ガラスに貼ったりとかいろいろ対策したけどね。本当に大変だったよね。

全館空調システム、家の機能性についての感想を教えてください

奥様:前の家では、冷暖房を入れている部屋の扉を閉めきって、できるだけその部屋(主にリビング)から出たくないという感じでしたが、全館空調システムを知って「うわぁ〜!今の家ってこんなことになっているんだ!」とびっくりしました。暑さ寒さを全く気にせずに、家中どの部屋でもストレスなく動き回ることができるんですから。前の家には荷物置き場になっている“開かずの間”や“開かずの押し入れ”みたいな部屋や場所がいくつもありましたが、新しいこの家では全館空調システムを生かすために不要な荷物をかなり減らしました。荷物を入れっぱなしの“死んでいる部屋やスペース”は無くなって、何と言うか、のびのびとくつろげるようになったと思います。それに空気がきれいなんですよね、それで呼吸が楽。主人が病気で血圧をあげてはいけないので、暖かい家に住めてよかったです。

ご主人:あったかいのが一番。よその家に比べると暖かいし明るいんですよね。

奥様:暖かいのでコタツも不要になって処分しました。気密性もいいし、トリプルガラスのおかげで外に音ももれないから、大きな声で気兼ねなく笑えますし、主人が2階でリモートワークをしていても、ドアを閉めれば1階のテレビの音も聞こえないから気軽に家事ができます。

ご主人:いくらか防音対策もしているけどね。ドラムを叩いたりプロジェクターで映画を見たりも快適にできます。

全館空調システムの家に住みはじめたときに、住み方やメンテナンス等で難しいと思ったことがあれば教えてください

ご主人:フィルターの掃除かな、21日に1回とか、慣れたらなんてことないですけどね。

スタッフ:そうですね、中のフィルターが3週間に一度で外のフィルターが3ヶ月に一度ですね。

ご主人:結構な頻度で面倒ですよね。

スタッフ:外のフィルターは、マーベックスのネットをつけておくと虫などが入ることはないですし、メンテナンスも水洗いでできるので簡単なんですよ。温度調節はいかがですか?

ご主人:エアコンは、冬場はだいたい24度くらいかな。夏は25度くらいか、もう少し暖かくしてたかな。風量は「弱」でしたね。このリモコンの、空気を循環させるのがわかりにくいね。

スタッフ:全館空調システムの熱交換器は、寒くなってきて暖房が必要なときは1〜2で風量を少なくして、夏場は6〜7にしておくと快適な温度で循環してくれます。 暖かい空気は上にいきますからね。

梅雨時期、夏場に室内で洗濯物を乾かした時の乾き具合は?

奥様:梅雨の時期はまだ冷房を入れていなかったので、室内の湿度が上がって洗濯物の部屋干し臭がし始めましたけど、部屋干し用の洗剤に変えたら気にならなくなりました。洗濯物が乾かなくて困るということはありませんでしたね。

家の中でお気に入りの場所、こだわりなどありますか?

奥様:前の家の解体段階からずっと毎日家が建っていくのを見ることができたんですが、スローライフの皆様と現場の皆様のおかげで本当に良い家を建てて頂きました。

ご主人:家を建てるのは2回目なんですが、手間をかけてもらって思い入れが違います。

奥様:お気に入りの場所はいっぱいありますよ。まずは階段です。歳をとってから足腰が弱った時に階段で転落して大怪我をしないように踊り場をつけて頂き、階段を降りる時、段差の境目がわかりやすいように、板の色と違う白色の滑り止めもつけて頂いています。

スタッフ:キッチンかと思いました(笑)

奥様:キッチンも大好きですよ!キッチンの壁紙はNHK「きょうの料理」のキッチンスタジオを参考にしました。スタッフの方がタイルの使用を提案して下さったのですが、種類が沢山あって選ぶのがすごく楽しかったです。前の家でオーブンの後ろの壁紙が焦げたことがあったので、タイルは防火の意味でも良かったと思います。収納の面では大きな食器棚や吊戸棚がなくても大丈夫か心配してましたけど、カップボードが広いので普段使う食器や調理器具等は全て収まりました。滅多に使わない食器等はケースに入れて主人が作ってくれた棚に収めています。

奥様:またキッチンスペースを広々と設計して下さったので、分別ゴミのスペースも取れましたし、主人と二人で台所を使っていても自由に動く余裕があります。

スタッフ:壁紙の色のコントラストとか素敵ですよね。

奥様:床や扉の木目の色合いや、大好きな民芸品の色合いに会うように、スタッフの方にもアドバイスして頂きながら壁紙の色を選びました。ミニ床の間のコーナーや仏壇のコーナー、洗面所等、場所ごとにテーマを考えて選んだので種類が多くなってしまいましたが、どれも気に入っています。特にトイレは壁紙を使って腰壁みたいにしたのがこだわりで、白い壁紙と木目の壁紙の間にスマートジョイナーを使うのをスタッフの方が提案して下さったんですけど、大正解でした!

奥様:壁紙だけでなく、窓際の床板だけ明るい色を希望し、縁側のイメージにしたりして、楽しく暮らすためのアイデアを大満足な形で実現していただけました。家は建て替わって新しくなりましたが、子どもたちが帰省したとき「我が家に帰ってきた」と感じてもらえるように、昔からあった家具や絵画等を残したり、子どもたちからのプレゼントの品を飾ったり、家族みんなが大好きなムーミンの壁紙を選んだ部屋もあります。

スタッフ:ご主人はこだわりとかはどうですか。

ご主人:吹き抜けのところですかね。窓が絵みたいになって。普通は棚を作るところにつけないとか、吹き抜けの開放感と明るさにこだわってますね。

家づくりで苦労した点はどこですか?

ご主人:苦労、ある?壁紙を決めるとか?でもずっと楽しかったよね。

奥様:間取りから始まって、外壁や屋根、壁紙や照明、キッチン、お風呂、トイレ等、多岐にわたるものを広い選択肢の中から自分たちで決めていくので、エネルギーと時間がすごく必要でしたが、家のイメージがだんだん具体的になって、新しい生活が思い浮かべられるようになっていく過程は楽しかったです。ホームページで紹介されている施工事例がとても参考になりました。りょんさんのお施主様ブログも楽しく拝見していました。

スタッフ:コロナ禍の家づくりとあって、そこで大変だったこととかはありましたか?

ご主人:スケジュールがズレたり、ものが入らなかったりですかね。

奥様:コロナや半導体不足の影響で給湯器や断熱材が遅れたり、ウッドショックもありましたよね。私たちというよりスローライフの皆様や現場の皆様が本当に大変だったと思うのですが、皆さんで力を尽くして下さって、寒さが本格化する前に完成しました。丁度主人が大きな病気の病み上がりだったんですが、おかげさまで厳しい冬を安心して乗り切ることができました。私たちにとってこの家は“安心と感謝の家”です。

家を建てる前に考えていた予算と、実際にかかった費用の差はありますか?

奥様:スローライフさんでは契約するまでに、何にいくらかかるかをすごく細かく示して頂けました。そもそも私たち素人だから、どんな費用が発生するかなんて、よくわからないじゃないですか。でも今回「この作業に必要な金額はいくら」って全部きっちり示して頂けたし、工事の途中「追加でここを、こうしたいな」っていう所が出てきても、追加でいくらかかるっていうのがわかるから安心でした。そういえば、費用を抑えられるところは抑えようと思って、自分なりに色々調べてみたりして、キッチンとかお風呂とかトイレのような金額が大きいものは自分で安くなっているものを買って、施主支給というやり方で節約しようかと思っていたのですが、スローライフさんは施主支給する意味が無いくらい、ちゃんとした設備を安く設置してくださったので、どうしてこんなに安くできるんだろう?と不思議でした。

スタッフ:弊社は営業マンがおらず、広告宣伝費がかかっていないので、余剰分の利益を貰う必要がないためですね。弊社の方で提供しているもので物足りない場合、照明などでも施主支給を利用していただいて良いと思います。

こちらの家に住まわれてから、光熱費等の変化を教えてください。

ご主人:夏はちょっと高めで冬はだいぶ少ないかな。

奥様:以前の家はガスを使っていて、今回はオール電化にしましたし、最近電気代もあがったから単純に比べられないんですけど、トータルしたら随分安くなりました。

スローライフを選んでよかった点は?

ご主人:住んでいて居心地がいいよね。設備機器も標準仕様にない他社のものを探して提案してくれたり、開放感があるように吹き抜けの窓を提案してもらったり、尽力してもらいました。

奥様:こちらの心配事や希望をよく汲み取って下さって、納得のいくまで頑張って下さいました。照明ひとつとっても、良いものが見つかるまでショールームを3件も案内して下さったり、前の家で壁紙に割れ目ができて心配だったと伝えたところ、別のメーカーの粘りのあるタイプの壁紙サンプルを持ってきて下さったり。おかげさまで1年経った今でも壁紙は本当に綺麗なままです。もちろん職人さんの丁寧なお仕事のおかげもありますし、スローライフの家は1年を通じて温度差が少ないので、木材の伸縮が少なく家にかかる負担が軽くなるから、というお話を点検の時にお聞きしました。私は心配性なんですが、途中からは心配な事を一生懸命考えても思い浮かばないくらい良くして頂きました。誠実なお仕事ぶりに安心感がありましたね。

スローライフの不満点、改善点はありますか?

奥様:不満はないです。

ご主人:不満はとくにないね。

今回家づくりをする上でコンセプトにしたことはありますか。

ご主人:「ふたりですごしやすい家」ですかね。老後も考えて、夫婦で自由にできる過ごしやすい家。

最後に、これからスローライフで、「ご夫婦ふたりで家づくり」をする方にアドバイスをお願いします。

ご主人:自分たちのことと老後のことを考えての設計にしたら良いと思います。趣味を出せるようなところと、年齢を重ねても大丈夫なように、寒さのこととか考えて。

スタッフ:以前の家と比べて寒さや結露は改善されたと伺いましたが、「間取り」として改善できた点はありますか。

ご主人:広々しているのでいいと思います。

奥様:もし、歩行器や車椅子を使うようになったとしても大丈夫だと思うんですよね。以前の家で困っていたことはほとんど改善されましたし、この家で主人と一緒に、1年でも長く元気に仲良くすごしていきたいなと思っています。

築40年以上のご実家を新しく建て替えられた中でも、実家感が失われないぬくもりを感じるY様邸。コロナ禍で断熱材や照明が届かないというトラブルに見舞われながらも、暖かい家で過ごすことができたと嬉しい声をかけていただきました。

普段から「この家に守られてる」と感じ「本当にありがたいね」といつもご夫婦でお話されているとのことで、趣味のもの・好きなものに囲まれて、おうち時間を楽しまれていることが伝わりました。

インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

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