福岡市南区の閑静な住宅街。急な坂を上った土地で眺めは抜群。広々とした庭に黒と白のモダンな外観。店舗デザイナーであるH様と木造住宅専門の西川設計士との融合。

公民館の様に地域の方やご友人まで人が集まる家にしたいと…!真冬の取材にも関わらず外断熱住宅は暖かでした。驚きは大きな家なのに6畳用のエアコン一つで十分暖かかったことです。

設計、デザインには随分時間をかけたそうですね!

H様:はい。最初の1~2か月は勉強、デザイン設計に3~4か月。本は10冊くらい買ったかな。私は店舗デザイナーなので住宅設計はわからなかったのですが、自分の仕事の参考にもなるのではないかと思い住宅設計を勉強しました。

西川との共同制作エピソードをお聞かせください。

H様:外観は、雑誌や知人の家などを見学してA・B・Cと案を作りました。まずは私がデザインを考え、西川さんのアドバイスで整えていく。インテリアは私の経験と感覚で…!ラフ案は、構造や温熱環境は全く気にせずにプランを作っていたので、西川さんからダメだしも多々ありました(笑)。西川さんが修正・肉付けしてくれたので本当勉強になりましたよ。

小高い丘の上で最高な眺めの広くていい土地を見つけられましたね。

H様:小高い丘の上で眺めは最高なのですが、最初に土地を見たときは、草ぼうぼうで荒れ放題、本当にここに家が建つのかと…、また急な坂のアプローチもどうなることやらと不安でした。

人が集まるようにと作られたリビングはいかがですか?

H様:息子の友達がよく集まります。妻がスペイン料理のシェフを呼びたいと言って、友人とランチパーティ。知人の結婚祝いでは25人くらい集まりました。今後はご近所の方も呼びたいですね。イメージしているのは、昔の田舎のコミュニティーのある暮らしのスタイル。近所の人たちが上がれる、縁側スペースを作って…。家は住むだけではない。一戸建てだからこその家づくりを考えました。面白みとワクワクが待つ家に!

1Fの書斎がとても素敵ですね。

H様:玄関入ってすぐの書斎ですが、シックで落ち着きのあるモダンな雰囲気で、壁紙は一部分だけゼブラ柄にしました。

家を建てたことで生活に変化は?

H様:仕事のやる気や思いもアップ、楽しみもアップ。何よりも居心地の良いわが家に早く帰りたいと思うようになりました。

洗練されたお洒落なデザインが多々見受けられました。こだわりを教えてください。

H様:リビングに、構造的に重要な壁があるのですが、そこに鏡を取り付けました。身だしなみチェックの為はもちろんのこと。庭側に向けたので、玄関から見ると反射して庭が見え、解放感が楽しめます。2Fの天井は黒、壁紙は白にし、セカンドリビング、風呂、寝室・子供部屋があります。寝室や子ども部屋の窓は床まで窓を設置して寝転がっても眺めを楽しめるようにしました。インテリアは和モダン。黒のカーテン、かっこいいでしょう。窓が多いので自然光でも明るく、昼間は電気をつけず過ごせます。床は無垢の桜の木。すっきりしているけど温かみがあり、気に入っています。

H様の取材をさせていただき、構造やデザインもさることながら、共有するという思いや考え方にも感銘を受けました。

インタビューにご協力していただき、ありがとうございました!