家づくりは一生に一度の大きなプロジェクト。できる限りトラブルなく進めていきたいですよね。でも、一体何から始めれば良いのか、またどんなことに注意するべきなのか、手探り状態の方も多いはず。

今回は、そんな初めて家を建てる方が押さえておくべき基礎知識を、わかりやすく順番に説明していきます。家づくりのステップを1つずつに確認しながら、当社と一緒に理想の住まいを叶えましょう!

理想の家を建てる目的・目標・予算の明確化

「家を建てる!」と決めたら、まずは家族で話し合い、家づくりの目的や理想の住まいのイメージ、家族のライフステージに合わせた住み始める時期や予算を決めます。計画的に時間の余裕を持って取り組むためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。

理想の家とは?家を建てる目的の明確化

家を建てようと考えるきっかけは様々です。理想の家づくりを開始するために、まずは家を建てる動機(住まいの老朽化に伴う建て替えや、将来の暮らしを見据えてなど)を明確にしておくことが大切です。

結婚や子育て、お子さんの独立、介護、終の住処など、建て終わった後の家族構成やライフスタイルの変化もきちんと見据えて、家族間でしっかり話し合うことが大切です。

理想の入居タイミングの明確化

土地の有無や間取りの決定までには個々の状況によって差がありますが、家づくりにはおおよそ6ヶ月〜10ヶ月の期間が必要です。そのため、入居のタイミングは家づくりに必要な期間を逆算して決定しなければなりません。

家を建てる動機として、お子様の進学など特定の時期が決まっている場合はもちろん、数年前のコロナ禍のような予期せぬ事態にも柔軟に対応できるよう、余裕を持ってスケジュールを立てることが重要です。

返済計画をふまえた予算の明確化

予算を立てる際は、現在の家賃を一つの目安にしましょう。住宅ローンの返済額だけでなく、カーローンや奨学金など他の借入金や生活費も考慮し、計画的に進めることが大切です。

また、引っ越しや登記にかかる諸費用や、予期せぬ追加費用も見込んで予算を確保するようにしましょう。返済負担率を25%以下に抑えるのが理想です。

理想の家づくりを叶える住宅会社を選ぶ

家づくりの予算が決まったら、次は住宅会社を選びます。

住宅会社にはハウスメーカー・工務店・設計事務所などがあり、それぞれに特徴があります。自分たちの理想や予算、フィーリングに合う会社をしっかり検討しましょう。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは全国展開の大手企業なので、テレビCMや広告で誰しも一度は企業名を目にしたことがあるはずです。あらかじめ用意された設計プランから好みのものを選んで建築するスタイルが多く、効率的に家づくりを進めることが可能です。

ハウスメーカーの魅力は、独自の品質基準を満たす一定した品質、広い施工可能エリア、アフターメンテナンスや点検の制度が整っている、倒産のリスクが低く長期間サポートを受けることができる、などでしょうか。

デメリットは、注文住宅としての自由度が低いためこだわった間取りの施工が難しい、後述する住宅会社よりも価格がお高め、建築作業をする職人の腕にバラつきがある、などです。

地場工務店

地場工務店は、地域密着型の中小企業です。工務店によっては、大手ハウスメーカーよりも優れた強み(プランニング・デザイン・性能・施工力など)を持ってるため、特定のこだわりのある家を建てたい方は、一度検討してみるべきです。

メリットは、ハウスメーカーと比較して建物価格が安い、地元の特性・気候条件・交通・職人事情に精通している、施主のニーズに合わせたきめ細やかな対応ができる、などが挙げられます。

デメリットはハウスメーカーに比べて施工可能範囲が狭い、工務店によって設計力・技術力に格差があるため理想の家づくりを実現できる会社かどうか自分で情報収集して見極める必要がある、などです。

設計事務所

設計事務所は、独創的でこだわりのある家を求める人に向いています。設計事務所と直接やり取りしながら、自分たちの理想を形にできるのが大きな魅力です。

ただし、設計費用はハウスメーカーや地場工務店よりも高めになることが多いため、予算には余裕を持つ必要があります。自分たちの好みやスタイルに合った設計事務所を見つけることが大切になるでしょう。

当社住宅コーディネーター
山野

住宅会社を選ぶ際には、複数の会社を比較することが重要です。最初から1社に絞らず、2〜3社を検討し、それぞれのプランや価格、サービス内容を比較することで、自分たちに最適な会社を見つけやすくなります。

インターネットで情報収集するのは一般的ですが、各住宅会社が提供するモデルハウスの見学や、実際に建てたオーナーの家を見せてもらうことも大切です。その会社の特徴や実績を確認することができます。見学時には、デザインや使い勝手、建材の質などをしっかりチェックしましょう。

また、土地の条件によって建てられる建物の形状や規模が限られることがあるため、土地と住宅会社を合わせて探すことをオススメします。 土地探しから建築までトータルでサポートしてくれる会社なら、スムーズに家づくりを進められます。

当社では宅建士と設計士が理想の家を建てるため一緒に土地探しをお手伝いしていますので、安心してご相談ください。

自分の希望に合う土地を探す

すでに土地を所有している、または建て替えを検討中の方には必要ありませんが、家を建てるには土地が必要です。

土地探しは不動産会社や住宅会社に紹介してもらうほか、自分自身で探すという方法もあります。その際は、自分の希望条件を細かく設定できる下記ポータルサイトを利用しましょう。中でも、「ふれんず」は福岡県で土地を探すお客様への掲載情報が多いので、特にオススメです。

理想の土地を見つけるポイント

土地探しは家づくりの重要なステップです。理想の家を建てるために、土地選びの際に注意すべきポイントを押さえておきましょう。

立地条件通勤・通学の利便性、周辺環境(商業施設や病院、公園など)の確認
土地の形状や面積建てたい家の大きさに合った土地かどうか、形状が建築に適しているかを確認しましょう。
法的規制建築基準法や都市計画法などにより建築可能な建物の高さや用途が制限されている場合があります。
土地探しの期間土地選びの希望条件によって異なりますが、平均的に3~6ヶ月ほどかかります。

人気エリアや希望エリアが狭いと理想の土地になかなか出会えず、土地探しに1年以上かかることも珍しくはありません。

立地・周辺環境・形状など、土地にこだわる場合は、家づくり計画を長期戦で考えたほうが良いでしょう。
当社住宅コーディネーター
山野

当社では、お客様の土地探しを全面的にサポートしています。ご紹介した土地選びのポイントを踏まえて、お客様が優先させたい条件に当てはまる理想の土地を一緒に探していきましょう!

気になる土地情報がありましたら、お気軽にご相談ください。すぐに現地調査を行い、宅建士と建築士の視点から専門的なアドバイスを提供いたします。

理想の家のプランニングを楽しむ

気になる土地が見つかったら、いよいよ具体的な家のプランニング開始です!ここからが、自分たちの理想の家を形にするための本当に楽しい時間の始まり。

マイホームへの夢を一つ一つ具体化していくワクワクするプロセスを楽しみましょう。

長期的に快適な理想の間取り

間取りは家づくりにおいてとても重要な要素です。適切な間取りを選ぶことで、生活の利便性や快適さが向上します。家族構成やライフスタイル、生活動線を考慮し、家族全員が使いやすく快適な間取りを検討しましょう。

将来的な家族構成の変化も見据えた柔軟性のある設計をすることで、何年経っても快適な理想の家づくりを実現できます。

家族の理想を叶えるデザイン

外観や内装のデザイン、使用する素材や色合いを具体的に計画します。「和モダン」や「北欧風」などのテーマや統一されたカラーなど、自分好みのインテリアデザインに挑戦できるのが注文住宅の醍醐味。

専門知識を持った担当者やインテリアコーディネーターのアドバイスを受けながら、デザインだけではなくコストや機能性を含めた総合的なプランニングを進めます。

生活を向上させる機能的設備

家づくりにおいて、キッチン、バスルーム、トイレなどの設備選定とても重要なポイントです。デザインだけではなく、家族全員の使い勝手やお手入れのしやすさも考慮に入れる必要があります。

当社では、専属のインテリアコーディネーターがお客様のイメージに沿った提案とサポートを行い、理想の設備選びをお手伝いしています。

当社住宅コーディネーター
山野

多くの建築会社では、営業担当が設計士との橋渡しをしつつプランニングを担いますが、売り上げノルマ達成のために強引な勧誘や実現不可能な約束をする会社も残念ながら存在します。その結果、「やはりできませんでした」と期待を裏切られ、建築会社への不信感から今後が不安になるお客様も少なくありません。

当社では、営業社員をなくし、プラン作成を最初から全て設計士が行っています。お客様の希望と資金計画に合う、優先順位を考慮したバランスの取れた家づくりを提案していますので、安心してご相談ください。

住宅ローンの仮審査を行う

家を建てるには工事の依頼だけでなく、住宅ローンの手続きも同時に進める必要があります。

前述の「返済計画をふまえた予算の明確化」でお伝えしたように、諸費用を確保した返済計画を考慮することが大切です。どんなに予算を立てても、プランに合う住宅ローンがなければ計画は進みません。まずは「いくら借りられるのか?」「夫婦で収入を合算するか?」を確認し、家づくりの計画を進めましょう。

希望のプランができ、資金計画が整ったら、土地契約前に住宅ローンの仮審査を行います。この仮審査では申請者の情報を基に、組めるローンの目安を把握し、具体的な予算や物件探しの範囲を絞り込みます。金利や手数料は金融機関によって異なるため、適切なプランに合った住宅ローンの選定が必要となります。

当社住宅コーディネーター
山野

当社では専任の住宅ローン担当者が、お客様の要望に応じて最適な金融会社をご提案しています。住宅ローンを初めて組むお客様も、安心してお任せください。

土地の契約手続きを進める

住宅ローンの仮審査が通過したら、次は土地の売買契約の手続きです。まずは不動産会社に「購入申込書(買付証明書とも言います)」を提出します。その後の流れは以下のとおりです。

購入申込書の作成と提出

「購入申込書(買付証明書)」とは購入の意思表示を売主へ示すための文書です。 購入希望価格のほか、その物件を特定する要素、手付金の設定金額、住宅ローンに関する情報、有効期限など、売買契約の重要な要素を記載して売主に提示します。

提出後は、売主との交渉や契約内容の調整が行われ、最終的な売買契約へと進みます。

土地契約

いよいよ土地の購入契約に進みます。申込内容が合意に達し、契約が成立すると本審査が行われ、融資が確定したら土地の引渡しを受けます。契約時には土地価格の5~10%程度の手付金が必要で、現金で支払うのが一般的です。

不動産会社の取引士から重要事項の説明を受け、説明書と契約書に署名・捺印します。不明点は必ず確認しましょう。

請負契約の手続きを進める

土地契約が無事に終わり、図面と資金計画が決まったら、次に請負契約を結びます。請負契約は、工事を依頼する際に施工業者と結ぶもので、建物の設計や施工、工事完了までの一連の工程や条件、支払い条件などが具体的に取り決められます。

契約内容には、具体的な工事内容、工期、工事にかかる総費用が含まれており、特に工事のスケジュールや支払いのタイミングを確認することが重要です。契約内容をしっかり確認し、納得した上で契約を結びましょう。

請負契約を締結した後は、住宅ローンの本審査と着工に向けた打ち合わせが始まります。住宅ローンの本審査は、契約内容に基づいて行われ、ローンの最終承認を得るための重要なステップです。

同時に、着工前には確定した図面の最終チェックが行われ、設備機器や仕上げ材の詳細を確認します。これにより、計画通りに工事が進むように準備が整えられます。しっかりと準備を整えることで、工事の進行がスムーズになり、安心して家づくりを進めることができるのです。

建築工事開始

建築確認申請が完了すると、いよいよ建築工事が始まります。

ここでは各工程のポイントを解説します。少しずつ出来上がっていく理想の家を楽しみながら見守りましょう。

建築確認等申請

確定した図面をもとに、建築確認申請や長期優良住宅、性能評価などの申請を進めます。

工事請負契約では設計図、工事の進め方、支払い条件を取り決めます。内容をしっかり確認し、不明点は専門家に相談しましょう。通常、申請業務は建築会社が代行します。

着工

注文住宅の着工は、まず土地の整地や基礎工事から始まります。建物の骨組みが立ち上がり、家の形が見えてきます。希望に応じて「地鎮祭」を行うこともあります。

建築費は着工から竣工までの間に4回程度に分割して支払われ、最初に「着工金」を支払います。

上棟

注文住宅の上棟は、家の柱や梁などの骨組みが完成し、屋根がかかる段階です。お客様の希望により、着工時に行われる「地鎮祭」と同様に「上棟式」という祭事を行うこともあります。

上棟時には、建築費の一部として「上棟金」を支払います。

内装工事

外壁完成後、内装工事が始まり、壁紙や床材、設備が取り付けられます。階段や棚、クローゼット、造作家具も設置されます。スイッチやコンセントの位置などの打ち合わせが現場で行われることも。

工事進捗を定期的に確認するためにも、できる限り現場に足を運ぶことをお勧めします。

完工(竣工)

最後に設備の動作確認や細部の仕上げが行われます。その後、完了検査を経て家が引き渡されます。

通常、引き渡しと住宅ローンの実行は同時に行われ、住宅ローン開始の1~2週間前に金銭消費貸借契約を締結します。

引き渡しとアフターフォローの確認

建物が完成したら、最終確認を行い、不備がなければ設備の使用方法やメンテナンス方法の説明を受けて引き渡しとなります。新居での生活をスタートするにあたっての最終プロセスです。

最終確認

引き渡し前に、建物が図面や仕様書通りに施工されているかを細かく確認します。もし不備や施工ミスを発見した場合は、すぐに指摘して修正を依頼しましょう。

アフターフォロ

住宅会社が提供しているアフターフォローサービスを確認し、定期点検やトラブル時の対応について把握しておきましょう。

当社住宅コーディネーター
山野

当社では、家の完成と引渡しを単なるゴールではなく、お客様との新たな関係のスタートと捉え、家づくりを通じて築いた信頼関係を基に、お客様ご家族の暮らしをサポートしています。独自の保証基準を設け、引渡し後の住まいトラブルにも責任を持って対応しています。

1年目、3年目、5年目、10年目には定期点検を行い、現場技術者が床下から小屋裏まで念入りにチェックします。それ以外の年は簡易点検を実施し、問題があれば迅速に対応しています。

まとめ

家を建てるプロセスは大変複雑ですが、初心者の方でも基礎知識をしっかり押さえ、一つ一つ丁寧に進めていけば、理想の家を建てることができます。まずは目標と予算を決め、あなたにとって一番信頼できる住宅会社を探しましょう。

当社では、家づくり初心者の方でも楽しく家づくりを進められるようサポートしています。ぜひお気軽にご相談ください。

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