こんにちは。
2021年1月28日(木)晴れ。前日までは雨が降り続きましたが本日は晴れました。
福岡県三井郡大刀洗町で上棟を執り行いました。
それではレポートをはじめます。


作業を始める前に、土台に覆っていたブルーシートを剥いだり、作業を始める準備を進めます。


建物の四方をお塩、お米、お神酒で清める「四方固め」を行います。
工事が無事に終えられるように、棟梁がおこないます。

工事の安全とお施主様ご一家の益々のご繁栄を祈念して乾杯した後、いよいよ上棟作業のスタートです。


いよいよ上棟作業が始まります。大工職人さんが手際よく柱を所定の位置に立てていきます。

柱が立て終わると、続いて梁や胴差しと呼ばれる横架材の設置が始まります。

クレーンで持ち上げ、「かけや」と呼ばれる木槌で打ち込みます。

骨組みの木材は基本的に釘ではなく、金物で留められています。金物を締め込むと、隙間なくぴったりと連結されます。

大工職人さんの役割分担によって、あっという間に梁の設置まで完了しました。


梁の設置が終わると、面材を1階にクレーン車を使って入れ込みます。
クレーン車の傍に現場監督の西島が指示をして、建物の中では大工さんが指示をしながら入れ込みます。

クレーン車の運転手さんが「1820mm×3640mmの隙間」に「910mm×3030mmの耐力面材」を10m以上高いところから吊り下ろし、向きを変えながら入れる技術に毎度圧巻です。


その一方で、「建て入れ直し」をしていました。
床柱に「下げ振り棒」と呼ばれる振り子がついた器具を巻き付け、垂直になっているかミリ単位で確認していきます。少しでもずれている場合は「屋起こし器」で調整します。

すべての柱が垂直になったため、金物で固定します。

金物は「羽子板ボルト」という金物を使用します。

金物で固定し終わると、今度はガンで釘を打ち込み、固定していきます。


金物とガンで固定し終わると2階の床を貼っていきます。

あっという間に合板を並べ終わり、合板はガンで丁寧に固定していきます。


1階と同様、大工職人さん達が手際良く所定の位置に柱を運んでいき、梁や胴差といった横架材の取り付けをおこないます。


1階同様、2階の柱の「建て入れ直し」をおこないます。
「下げ振り棒」で垂直になっているかを確認し、棟梁の号令で金物で固定していきます。

改めて説明しますと、床柱に「下げ振り棒」と呼ばれる振り子がついた器具を巻き付け、垂直になっているかミリ単位で確認していきます。
少しでもずれている場合は「屋起こし器」で調整します。


羽子板ボルトという金物で固定します。

この斜めの部材は「火打ち梁」といい、地震などによる建物の水平方向の変形を防ぐもので、構造上とても重要な部分です。


2階の梁や胴差といった横架材の取り付けが終わり、小屋束に母屋と呼ばれる横架材を渡していきます。


作業は一旦ストップし、お昼休憩です。お施主様がご用意していただいたお弁当をいただきます。
棟梁のご紹介やお施主様からひと言ご挨拶をいただきました。

休憩中に西島がお施主様に工事のご説明をさせていただきました。


昼休憩後は棟木の取付から再開です。
建物が大きいことと屋根が高いため、棟木を二段に分けて取り付けます。

一番高いところの母屋を「棟木」といい、棟木が取り付けられた時点で「上棟」となります。上棟時に一番楽しみな瞬間が、棟木が取り付ける瞬間と言っても過言ではありません。


さらに屋根束と棟木をとめる「かすがい」という金物を打ち込んで固定します。
このようにカメラを向けると、最近はシャッターチャンスを作っていただけるようになりました(笑)

小屋束、屋根束をかすがいで固定し、振れ止めを設置します。続いて、垂木をつけるための墨出しをおこないます。

仮止めをしながら水平器で水平を確認します。


一方で、耐力面材を加工し、壁に取り付ける作業をおこなっています。


続いて、屋根の垂木を取り付け作業です。
垂木は専用のビス「タルキック」を使って固定します。


垂木取付後の外観です。

以上で、今回のリポートを終わります。
今回の建物は延床50坪以上あるため、2日に分けて工事をおこないます。
次回は屋根のルーフィング工事をおこない、いよいよ木工事が始まります。
今後とも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。

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