こんにちは。2022年12月11日(日)晴れ。福岡県遠賀郡01の現場は順調に進んでいます。
今日は断熱工事と気密検査の様子をレポートしていきます。
気密検査をする場合、家の開口部(窓、エアコンの穴、給気口、排気口等)の施工を終えておこないます。
また、検査前に開口部に隙間がないか手をあてがい、空気の漏れがないか確認し、心配な個所にはウレタンフォームを吹き付けて念入りにチェックします。
アクアフォームのあちこちに、黒い丸がついているのが分かりますか?
これは、アクアフォームの厚み(深さ)を確認するものです。抜いてみると、このように長細い先端が埋まっているのです。
ちなみに、壁の深さは85mm、屋根の深さは130mmで施工します。
余分な部分は削ぎ落とし、今回の施工もばっちりと規定内でおさまっていたので、気密性の高い家づくりが実現できます!
続いて外部の様子です。
外部にはエアコンや熱交換器の給排気口、電気配線、サッシ回りや玄関部を隙間がなくなるようにテープで塞いで検査を行います。
外部と内部のチェックが終わり、気密測定に進めます。
気密測定専用の機械です。この機械で家の中の空気を負圧(ふあつ)にして外に吐き出します。このときにかかる圧力で測定を行います。換気扇の親玉と思っていただければわかりやすいかと思います。
気密検査とは
気密測定用の大きなファン(送風機)で建物内の空気を外に排気し、室内の気圧を測定します。高気密な住宅の場合、小さな隙間しか空いていないため、排気すると室内の気圧が低くなります。
隙間が少ない家は暖かい空気が外に逃げにくくなったり、夏に外部の蒸し暑い空気が家の中に入りにくくなり、エアコン効率が上がります。
快適な家とは気密性の高さから生まれます。
いよいよ気密検査スタート。
気密測定の専門家から説明があり、室内の空気を強制的に外部へ送り出し、負圧します。
5分ほどで気密検査の結果「C値」が出ます。
C値とは
C値とは、隙間面積の割合を示す数値で、床面積1㎡当たりどれ位(何c㎡)の隙間があるかを示す数値です。
この値がゼロに近いほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
国の定めた高気密住宅のC値の基準は「5.0c㎡以下」ですが、スローライフ住宅設計の平均数値は「0.1~0.2c㎡/㎡」です。
今回の測定結果も当社の平均的な数値「0.1~0.2c㎡/㎡」が出て、この家の意図していない隙間は家全体でわずか「カードサイズのほぼ半分」という結果でした。
大工さんの丁寧な施工の賜物に圧巻です。
測定の結果は現場担当監督と棟梁が最も気になるところと言っても過言ではありません。
すぐに棟梁に伝えたところ、とても喜んでいながらも安心した様子に感じました。
安心して作業を再開した西岡大工。床材を貼っています。
無垢の床材なので、材料の一枚一枚の顔をみて大工さんが貼る箇所を選んでいます。
リビングや人目につく場所はなるべく節が少ないものを選んでお客様に満足してもらおうという細かい気配りがとても染み入ります。
本日のレポートはここまでです。
それでは、次回のレポートをお楽しみに。