こんにちは。
2022年7月1日(土)晴れ。福岡県東区05の現場で上棟を執り行いました。
それではレポートをはじめます。


作業を始める前に、建物の四方をお塩、お神酒で清める「四方固め」をして、工事が無事に終えられるように、棟梁と現場監督がおこないます。


準備も終えて工事開始前に朝礼をおこない、工事の安全とお施主様ご一家の益々のご繁栄を祈念して乾杯します。


いよいよ上棟作業がスタート。柱を所定の位置に立てていきます。

柱が立て終わると、続いて梁や胴差しと呼ばれる横架材の設置が始まります。

クレーンで持ち上げ、「かけや」と呼ばれる木槌で打ち込みます。

骨組みの木材は基本的に釘ではなく、金物で留められています。金物を締め込むと、隙間なくぴったりと連結されます。


梁の設置が終わると、「建て入れ直し」という作業に移ります。
床柱に「下げ振り棒」と呼ばれる振り子がついた器具を巻き付け、垂直になっているかミリ単位で確認していきます。少しでもずれている場合は「屋起こし器」で調整します。


すべての柱が垂直になったため、金物で固定します。


金物を固定し終わると、今度はガンで釘を打ち込み、固定し、合板を貼るために墨出しへ進めます。


続いて2階の床を貼っていきます。板を貼る前に端から貼り始めるのですが、その前に墨出しをおこないます。板には番号が印字されていて作業がしやすくなっています。並べ終わると、ガンで丁寧に固定します。

ガンで固定し、2階の材料や面材をクレーンで上げていきます。


ここで、1階の壁材を貼るチームと2階部分をつくるチームに分かれます。2階に耐力面材を上げ、おろしながら設置していきます。耐力面材を壁に貼ることで地震にも強く、高い気密性の家を造ることができます。


1階と同様、大工職人さん達が手際良く所定の位置に柱を運んでいき、梁や胴差といった横架材の取り付けをおこないます。


1階同様、2階の柱の「建て入れ直し」をおこないます。「下げ振り棒」で垂直になっているかを確認し、目視でも確認して固定します。


1階同様、柱の水平がとれたので羽子板ボルトという金物で固定します。


小屋束に母屋と呼ばれる横架材を渡して棟木を取り付けます。


一番高いところの母屋を「棟木」といい、棟木が取り付けられた時点で「上棟」となります。上棟時に一番楽しみな瞬間が、棟木が取り付ける瞬間と言っても過言ではありません。


屋根束と棟木をとめる「かすがい」という金物を打ち込んで固定します。


小屋束、屋根束をかすがいで固定し、振れ止めを設置します。振れ止めを設置する前に水平が取れているか確認します。


一方、耐力面材チームも作業が進んで2階の壁面の設置、下屋を作っています。


母家の屋根作業に戻ると、水平がとれて垂木の設置に取り掛かっていました。
専用のビス「タルキック」を使用して固定します。


垂木の作業が終わると断熱材のキュウワンボードを取り付けます。断熱欠損を防ぐよう、隙間なく設置します。

接合部は気密テープを貼って隙間をなくします。断熱材はアルミ箔が貼られているため、遮熱効果があります。しかし、取り付けるときは照り返しが眩しくてつらい瞬間です。


作業は一旦ストップし、お昼休憩です。お施主様がご用意していただいたお弁当をいただきます。
棟梁のご紹介やお施主様からひと言ご挨拶をいただきました。

地鎮祭のときに神社からもらった上棟札を棟梁の西岡大工が受け取ります。

昼休憩中にお施主様が出来栄えを見てみたいということでご案内をしました。
図面を片手に形になる様を喜んでいただいたのと同時に、屋根が上がるまでのスピードに驚いていました。


昼休憩後は断熱材の隙間を気密テープ貼りから再開です。


続いて通気胴縁の設置をおこない、さらに野地板を貼っていきます。通気胴縁は「パネリードⅡ」という専用のビスを使用します。


通気胴縁の施工が終わり、野地板を張ります。
野地板を敷いていく人、釘打器で留めていく人、墨出しをする人などと役割分担をして効率よく作業を進めます。


面材を貼り終わると、大工さんの作業は終わりです。
続いて、屋根一面に防水シートを張る防水工事へと進み、本日の作業は終了です。


上棟完了後の外観です。朝からの外観の変化をお楽しみください。

午前7:30頃の外観
午前10:00頃の外観
午前11:00頃の外観
午後2:00頃の外観
午後3:00頃の外観
午後6:00頃の外観

以上で、今回のリポートを終わります。
今後とも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。

次回レポートもお楽しみに!

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