こんにちは。
2021年2月19日(金)晴れ。早朝は先日の雪が少し残る中、福岡県朝倉郡筑前町で上棟式を執り行いました。今回のお家は平屋建てです。それではレポートをはじめます。


作業を始める前に、土台に覆っていたブルーシートを剥いだり、作業を始める準備を進めます。建物の四方をお塩、お米、お神酒で清める「四方固め」を行い、工事の安全とお施主様ご一家の益々のご繁栄を祈念して乾杯した後、いよいよ上棟作業のスタートです。


いよいよ上棟作業が始まります。大工職人さんが手際よく柱を所定の位置に立てていきます。柱が立て終わると、続いて梁や胴差しと呼ばれる横架材の設置が始まります。

クレーンで持ち上げ、「かけや」と呼ばれる木槌で打ち込みます。


骨組みの木材は基本的に釘ではなく、金物で留められています。金物を締め込むと、隙間なくぴったりと連結されます。


その一方で、「建て入れ直し」をしていました。
床柱に「下げ振り棒」と呼ばれる振り子がついた器具を巻き付け、垂直になっているかミリ単位で確認していきます。
少しでもずれている場合は「屋起こし器」で調整します。


すべての柱が垂直になったため、火打ち梁を入れ、金物で固定します。

金物は「羽子板ボルト」という金物を使用します。


火打ち梁の設置が完成し、ここで休憩です。
この斜めの部材は「火打ち梁」といい、地震などによる建物の水平方向の変形を防ぐもので、構造上とても重要な部分です。


お施主様がご用意していただいた、差し入れのお菓子とお飲み物をいただきます。
お心遣いにとても心が温まります。

休憩後は天井の合板の設置、屋根束の取り付けから母屋の設置から始まります。

今回の住宅は平家のため、続いて屋根の柱となる屋根束の取り付けと続きます。
母屋を渡していきます。

一番高いところの母屋を「棟木」といい、棟木が取り付けられた時点で「上棟」となります。上棟時に一番楽しみな瞬間が、棟木が取り付ける瞬間と言っても過言ではありません。

更に母屋を渡していきます。

屋根束と棟木をとめる「かすがい」という金物を打ち込んで固定します。


小屋束、屋根束の設置が終わり、水平器で水平を確認します。

わずかな歪みも見逃さない鋭いまなざしでしっかりと確認します。


作業は一旦ストップし、お施主様がご用意していただいたお弁当をいただきます。
棟梁のご紹介やお施主様からひと言ご挨拶をいただきました。

ご飯を食べ終えて、休憩中に大工さんとお子さまたちを交えて談笑。
地鎮祭のときに神主さんからいただいた「上棟札」を棟梁の本多大工に渡します。


午後の作業は、屋根の垂木を取り付けから再開です。
垂木は専用のビス「タルキック」を使って固定します。


続いて、外断熱材「キュウワンボード」の施工です。
キュウワンボードをサイズに合わせて採寸・カットし、1枚1枚丁寧に張り付けていきます。

その場で採寸を行い、余分な部分を丸鋸(まるのこ)でカットしておさめていきます。


キュウワンボード張りが終わると、気密テープで隙間がないように丁寧に貼ってきます。
当社が採用している「キュウワンボード」には高性能の断熱性能と遮熱効果があります。


通気胴縁を取り付けるために、墨出しをおこないます。

続いて、通気胴縁を取り付けます。「パネリード」という外張り断熱工法用ビスとして優れた性能と施工性で通気胴縁を取り付けます。

通気胴縁の施工が終わり、野地板を張ります。
野地板を敷いていく人、釘打器で留めていく人などと役割分担をして効率よく作業を進めます。

野地板の上に墨出しをおこない、的確な位置にビス止めをおこないます。
このひと手間がとても大事で、当社で施工していただく大工さんはこの作業を怠りません。


野地板張りの完成。今回の上棟も無事に終わりました。


内部の様子です。


屋根断熱を取る際に、断熱材の外側に通気層を設けて空気を流します。
断熱材の外側に空気を流して湿気を排出することで、躯体や断熱材を守ることができます。


上棟完了後の外観です。


なんと、最後にお施主様が改めてお越しいただき、職人全員にプレゼントをいただきました!
お心遣いに感動です!

以上で、今回のリポートを終わります。
また、お施主様がタイムラプスで上棟の様子(途中まで)を撮影していたのですが、動画を共有していただきましたのでご覧ください!

本当に本日はおめでとうございます!
今後とも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。
次回のレポートもお楽しみに!

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