以前間崩れについてお話ししましたが、今回はもう少し詳しく説明します。

間崩れのメリット

間崩れのメリットは、間取りを考える上で壁を若干ずらすことにより、少し広い廊下だったり少し広いトイレが実現することです。

在来木造住宅は910mmモジュールで考えられることが多いですが、その場合図面にでてくる寸法は455,910,1365,1820,2275,2730,3185,3640,4095,4550・・・と455刻みが多いです。

トイレを畳1帖分とすると、壁の芯で1820mm×910mm(柱が105mm×105mmの場合)となります。内法寸法(壁の面から面)だと1690mm×780mmとなります。しかしその中で少し広いトイレをつくりたい、けれど1820mm×1365mmほどは必要ないといった場合、1820mm×1200mmのトイレをつくることになります。

打合せ当初から介助用などの少し広いトイレが希望と伺っていれば、それを念頭に置いた間取りを構造も含めて考えることができるのですが、図面が煮詰まってきた段階で間崩れさせる希望をお伝えいただくと、構造的なデメリットは勿論、いまある何かを狭くすることも必要となってきます。単純に床面積を増やしてよければそこまで気にしなくてもよいのですが、費用や法的なもの、敷地内の住宅周りに対する通路等にも関わってきます。

間崩れをさせない間取りづくり

では間崩れを起こしづらい間取りづくりはどうすればよいのかを一つ提案します。間崩れをさせない間取りづくりはスタートが肝心です。

住宅の間取りは構造や法的なもの、弊社でいえば温熱環境的なものなど複数の要素が絡んできます。家づくりをスタートされる際は、自分たちの趣味や仕事におけるライフスタイルはどのようなものかをしっかり把握し、また将来的な家族構成や住まい方等をご家族皆さんで話し合っていただき、どのような暮らし方をしたいかをしっかり検討された上でご希望をお伝えしていただくことが望ましいです。

間崩れはよくないとはわかっていつつも、お施主様の希望を反映させようとすると多少なりと間崩れは起きてきます。現代の住宅はコンパクトになっている傾向にあるので、構造に出来る限り影響しないような間崩れで済むようにしっかりと間取りを検討し、その上で様々な要素をバランスよく取り入れた、住みよい間取りプランをご提案出来れば幸いです。